身の回りに沢山ある「伝統」とよばれる行事、作法。
これら「伝統」にも始まりはあったはずで、果たしてその起源はどういうものなのだろうか。伝統の正体に迫った一冊。
ちょっとした小話になる話題ばかりなので読んでおくと案外話のたねに使えると思う。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]
カテゴリ 社会学

外国人芸人の目から見た日本のお笑いシーン。
日本の文化の中で育ったわけでなく、それでいながらお笑いの当事者が語るからこそ、一定の距離間をもって冷静に分析できていると思った。

いちばん日本的なネタはあるあるネタなのだそう。
日本独自のお笑い文化が成立しているのは、国民の均質性もあると分析。多様性が叫ばれるなか、「あるあるネタ」が通用するくらいの認識がを多くの国民全体に共有されている。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]
カテゴリ サブカル

東日本大震災についてのルポルタージュである。著者が大きく取り上げるテーマは主にふたつ。

まず、宮城県石巻市の大川小学校の事故。著者は、この事故について6年にわたって緻密な取材を行ない、死亡した子どもの家族たちから数々の証言を得た。本書では、事故の背景や経緯、教育委員会と保護者の対立、遺族の苦しみや葛藤、地方裁判所での判決が出るまでの過程が細かく描かれる。

もうひとつのテーマが、東日本大震災後に頻発した心霊現象についてだ。著者によると、地震のあとにたくさんの被災者が幽霊を見たと訴え、除霊が行なわれた事例も数多くあったという。金田諦應住職への取材をもとに、”津波の霊たち”の謎に迫っていく。「幽霊」「心霊現象」という言葉も必ずしも文字どおりの意味で扱われているわけではないく、トラウマの吐露であり、「物語を語ること」であるという本文内の指摘はじつに示唆的である。

外国人のフィルタを通して東日本大震災を見ることにより、まったく新しい景色がそこに浮かび上がってくる。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]

太陽フレアが起こり全世界的な停電が起こった中で、どのような被害が起こるのかを復興へ向かう人々の姿と同時に淡々と描く、災害シミュレーション小説。

舞台は北海道だが、現時点の食糧自給率が200%の北海道でなければ成立しない小説の気がした。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]
カテゴリ 小説

EU離脱により注目を集めたイギリス政治について、その制度と歴史、さらに現在の機能不全を分析した本。
長年、「ウェストミンスター・モデル」として日本の政治改革などのモデルとされてきたイギリス政治だが、近年はBrexitに代表されるような問題も目立っている。その背景は、あくまでも政治制度を中心に機能不全が生じているためと著者は言う。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]
カテゴリ 国際政治

父のルーツを探りに父の故郷へ旅をする主人公。
ゲームばかりの人生だった主人公が、旅の中で現実世界に触れ、自分を形成する成長物語。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]
カテゴリ 小説

衝撃的な内容。
生物学者の著者が動物の暮らしを体験してみた、という内容だが、そのやり方が徹底しすぎている。

アナグマのように地面に掘った穴の中で眠り、ミミズを食べ、ネズミを追いかけまわし、嗅覚で周囲の様子を伺おうとする。

カワウソのように極寒の川へ飛び込み、髭の感覚で(人間の髭とカワウソの"ヒゲ"が同じ機能を持つわけないのに!)水中の様子を伺おうとする。都会に生きるキツネのように飲食店の残飯や生ゴミを漁り(よく捕まらないな)、アマツバメのように空を飛んで、空中で糞をする。
どう考えても狂ってる。狂った内容を哲学的で詩的な文章でつづる衝撃的な一冊。

2018年8月9日

読書状況 読み終わった [2018年8月9日]
カテゴリ 動物

古事記、日本書紀に登場する日本の神々を祀る神社の視点でまとめ上げた一冊。非常にユニークだと思った。
全国各地の神社が紹介されており、実際に足を運んでみたい。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 宗教

世界遺産熊野古道。世界遺産登録後、観光する人は増えたが、昔からそこで暮らしていた人たちがいて、いまもなおかつての姿をとどめていたり、時代変化によって変わってきているものもある。それらが融合し、いまの熊野が存在するのである。
熊野の息遣いを感じたくなり、一度、訪れてみたくなった。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 民俗学

自然は体に良い影響を及ぼす。誰でも同意してくれそうなことであるが、それは科学的に解明されているわけではない。それを科学的に解明しようとしている研究者を著者自身がその研究に参加し、その研究に参加している人の声や自分自身に起こった変化を記述することで自然の効果を明らかにしようとするユニークな一冊。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 脳科学

なぜ人類の中でサピエンスだけが生き残り、文明を築き上げることができたのか。大きなターニングポイントが3つあったと著者は説く。

1つ目は、7万年前から3万年前にかけて人類が新しい思考と意思疎通方法を手に入れた「認知革命」。
2つ目は1万年前ほどに起こった、動植物の生命を操作することによる「農業革命」。
最後の3つ目は、たった500年前に始まったばかりだが現在も進行中の「科学革命」である。

個人的には認知革命にハッとさせられた。フィクションの力を意識する機会は非常に少ないが、国家や宗教という虚構が果たす役割を考えれば、影響の大きさに気がつくことになる。虚構の力が多くの人数をまとめあげ、とても個体では成し遂げられない偉業を次々と成し遂げていったのだ。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 人類史

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 人類史

名門東芝 凋落の真実。
総合経済情報誌FACTAの記事に書きおろしを加えたもの。

企業トップの経営判断ミス、しかも個人的な野心からくるものであったのだから、そのツケは大きかったということか。東芝はどこへ向かうのだろう。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]

主人公ウイリアム・ストーナーが貧しい農家に生まれ、大学で文学に出合い、教授として一生を終えるまでの物語。派手な起伏のない地味なストーリーだが、心に染み入る内容だった。

物語の序盤、つまり人生の前半では、文学に出会い、一目惚れした妻と結婚までこぎつけ、大学で教授職として学び続けるチャンスも手にかけていた。いわゆる勝ち組人生だったかもしれない。

しかし、面倒な人間関係に巻き込まれて、人生の後半はただただ周囲に合わせてしまう疲れ果てたものだったように写る。だが、その人生を良い悪いと判断を下すのではなく、そういう人生だったと素直にストーナー自身が受け入れていたことに注目すべきだ。

こんなことは誰の人生にもあることであろう。成功している人の人生もある一面を捉えただけで、別の面から見てみると同情してしまうようなこともあることかもしれない。だから、ストーナーの人生はリアルなのだ。ストーナー=自分と言ってしまってもいいかもしれない。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 小説

奪われた女子大生の命よりも、自分の保身を優先し、事件を歪めようとする警察の腐敗っぷりには呆れるしかない。
刑事事件は警察の資料を元に、検察が起訴し、裁判がおこなわれる。警察から上げられる証拠資料が歪められるのであれば、この国の刑法制度は大きな危機を迎えるだろう。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]

ライターの故・雨宮まみ氏と社会学者 岸政彦の対談。タイトルの通り、雑談かもしれませんが。

100ページに満たない頁数で、コーヒーを飲みながらサクッと読める一冊。でも中身はかなり濃厚。

途中で出てくる「欲望は他者の欲望の模倣」とはよく言ったものだなあと感心。でも後で調べたら、ジラールという人が言ったのですね。

2018年1月22日

読書状況 読み終わった [2018年1月22日]
カテゴリ 対談集

決算書の読み方から企業分析の方法までを、超初心者向けに書かれた本。企業分析・比較の部分は、これまで読んだ本の中ではもっともわかりやすいと思った。

カテゴリ 金融・経済

スペースコメディ。イギリスらしいジョークが散りばめられた作品。SF感は少なめだが、要所要所にサイエンスワードが沢山出てくる。

2017年8月16日

読書状況 読み終わった [2017年8月16日]
カテゴリ SF

小児科医として臨床に携わってきた筆者が、どのように子どもと向き合えばよいかを説く。
自分は子供がいないけれど、すべての親に読んでほしい一冊。育児マニュアルではなく、基本的な考え方や気付きを促す本だから。

子は親を見て育つというメッセージがあちらこちらに込められている。
子育てにおいて最も重要なものは、「信頼」だと強調する。
信頼はひとりでに生まれるものではない。
子どもの場合、最初に向き合う人=親を通じて育まれる。
そのためには、どうするか?

それは、「子どもの望む親になる」ことだという。

「理想的な育児があるとしたら、親は赤ちゃんが望んでいることを、望んでいるとおり、全部そのとおりにしてあげるということです。そのことが、子どもが人を信頼できるようになる、第一歩だと思うのです。」
空腹のとき、オムツが濡れたとき、さびしいとき。このような場面では、赤ちゃんは泣くことでしか気持ちを伝えることができない。親は、その望みの一つ一つにできるだけ応えてあげなさいという。

2017年8月15日

読書状況 読み終わった [2017年8月15日]
カテゴリ 育児

フジテレビで放送された『池上彰緊急スペシャル! 世界から格差がなくならない本当の理由』を書籍化したもの。

かつて、旧ソ連のゴルバチョフ書記長に「世界で最も成功した社会主義国」と評された日本だが、「一億総中流」だったのはもう遠い過去。アメリカ大統領選挙の結果を左右したのも「格差」。

アメリカでは富裕層が多い街が独立し、さらに富裕層が移り住んでくる、という状況が始まっている。取材で出てくるジョージア州のジョンズクリーク市は、人口8万3000人、平均世帯所得が1270万円、住みやすい都市:全米4位だそう。

なぜ独立を望んだのか。住民投票で独立賛成に票を投じた人は、「支払った税金は自分たちのために使いたい。そのほうが質の高い生活を送ることができる」「自分の税金が誰か知らない第三者のために使われるのではなく、税金は自分の利益になることが理想だと思ったんだ」と語る。

背景には貧しい人がたくさんいる地域で犯罪が多く、警察もそちらへの対応が忙しくて、税金を多く払っているはずの富裕層が住む地域がおろそかにされている、などの不公平感があった。
独立してからは、独自の渋滞解消システムや警察の留守宅への巡回サービスまでも取り入れられ、住民たちは満足しているようです。
一方、富裕地区が独立し残された地域の税収は44億円も減り、行政サービスが劣化。行政への不満が高まることになる。

「公平」とは何か?
富裕層からいえば、低所得層は拠出しているお金は少ないのに公共サービスを優先的に受けている。貧困層からみれば、富裕層は恵まれているのに自分たちのことしか考えていない。どちらかが正しいというのではなく、どこかで折り合いをつけなければならない。
ただし、このまま格差が広がっていくのをどこまでも見守っていく、というのは、社会不安を引き起こす。

OECD加盟先進国33ヵ国の「教育機関への公的支出の割合」が日本は33ヵ国中32位、2015年までは6年連続で最下位だった。
ヨーロッパの国の多くは高校まで、あるいは大学まで教育費が無料である。
ベースにあるのが、きちんと教育を受けた子供たちは、将来、就職してお金を稼げば税金を国に納めてくれるから、結局、教育に投資したお金は戻ってくるという考え方。
きちんとした教育が受けられて、就職して税金をきちんと納め、年金の保険料も払ってくれれば、将来の年金制度が維持できるということにもなります。広い視野に立ってこの問題を考えていくことも必要。

教育にお金を使うこと、教育格差をなくしていくことは、将来の格差解消につながる可能性が高い。
長期的な視点に立てば、いちばん効率的で確実な投資は教育である。

2017年8月15日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2017年8月15日]
カテゴリ 社会学

マキアヴェッリの『君主論』を下敷きに、小学生がクラスの支配者として君臨するまでの物語。非常に読みやすかった。君主とはどのようにふるまうべきかがわかりやすく書かれている。

2017年7月21日

読書状況 読み終わった [2017年7月21日]
カテゴリ 小説

だいたい知っていた内容ではあるし、関連ソフトウェアの紹介・使用方法にだいぶページが割かれていると思った。まったく知らない人にはおすすめできる。

2017年7月2日

読書状況 読み終わった [2017年7月2日]
カテゴリ IT

基礎復習。

2017年7月2日

読書状況 読み終わった [2017年7月2日]
カテゴリ 数学

ジブリの広告戦略。プロデューサー鈴木敏夫として、どのような広告戦略を打ってきたのか、興味深く読めた。

次の文章が印象的だった。
『プロデューサーの仕事というのは探偵業と同じなんだ。その作家が何をしようとしているのかを探る。一方で、現代というのはどういう時代なのかを探る。それをもとにどう宣伝するかを考えなきゃいけない。映画というのはストーリーを売るんじゃない。哲学を売るんだ』

2017年7月2日

読書状況 読み終わった [2017年7月2日]
カテゴリ メディア
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