動物になって生きてみた

  • 河出書房新社 (2017年8月17日発売)
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本棚登録 : 321
感想 : 29
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衝撃的な内容。
生物学者の著者が動物の暮らしを体験してみた、という内容だが、そのやり方が徹底しすぎている。

アナグマのように地面に掘った穴の中で眠り、ミミズを食べ、ネズミを追いかけまわし、嗅覚で周囲の様子を伺おうとする。

カワウソのように極寒の川へ飛び込み、髭の感覚で(人間の髭とカワウソの"ヒゲ"が同じ機能を持つわけないのに!)水中の様子を伺おうとする。都会に生きるキツネのように飲食店の残飯や生ゴミを漁り(よく捕まらないな)、アマツバメのように空を飛んで、空中で糞をする。
どう考えても狂ってる。狂った内容を哲学的で詩的な文章でつづる衝撃的な一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 動物
感想投稿日 : 2018年8月9日
読了日 : 2018年8月9日
本棚登録日 : 2018年8月9日

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