衝撃的な内容。
生物学者の著者が動物の暮らしを体験してみた、という内容だが、そのやり方が徹底しすぎている。
アナグマのように地面に掘った穴の中で眠り、ミミズを食べ、ネズミを追いかけまわし、嗅覚で周囲の様子を伺おうとする。
カワウソのように極寒の川へ飛び込み、髭の感覚で(人間の髭とカワウソの"ヒゲ"が同じ機能を持つわけないのに!)水中の様子を伺おうとする。都会に生きるキツネのように飲食店の残飯や生ゴミを漁り(よく捕まらないな)、アマツバメのように空を飛んで、空中で糞をする。
どう考えても狂ってる。狂った内容を哲学的で詩的な文章でつづる衝撃的な一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
動物
- 感想投稿日 : 2018年8月9日
- 読了日 : 2018年8月9日
- 本棚登録日 : 2018年8月9日
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