小児科医が頭の良さを認知特性(対象をどうとらえるか)という点から大きく6パターンに分類し(視覚優位者、言語優位者、聴覚優位者をそれぞれさらに2パターンずつ計6パターン)、自分の認知特性を知ることで今後の人生にうまく役立てていこうというもの。
以下本書の解説+自分なりの捉え方。
視覚優位者(写真タイプ)
頭の中にカメラを持っていて、記憶するときは写真のようにして記録してしまう能力。芸術家に多い。
視覚優位者(三次元映像タイプ)
写真として記録するというよりは対象を立体的にとらえる能力。建築家などに適正あり。
言語優位者(言語映像タイプ)
イメージを言葉に置き換える能力。感覚と論理がバランスよくつかわれている感じ。コピーライターなどに適正あり。
言語優位者(言語抽象タイプ)
言語を通して事象を抽象的にとらえる能力。言葉、文字、数字、図などに強い。一般的な受験の問題はこれを測る特性があるため、これに優れたタイプが多い。
聴覚優位者(聴覚言語タイプ)
音で聞いて言葉のイメージをとらえる能力。弁護士、アナウンサーなどに適正あり。
聴覚優位者(聴覚&音タイプ)
「音」自体の認識に強いタイプ。音を覚えるのが早く、音感がいい。音楽家などに適正あり。
おおきくざっくりとこれらに分類し、いわゆる知能検査がはかろうとしていることやそれらと認知特性との関連なども書かれている。
これらが一般的かはわからないけど知能を定義、分類して特徴を捉える、どういった能力が足りていて、どういった能力が不足しているのか、という考え方は参考になった。
- 感想投稿日 : 2017年2月26日
- 読了日 : 2017年2月20日
- 本棚登録日 : 2017年2月26日
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