山岳小説をあまり読んだことがないのですが、読み終えてからあとがきで1941年(昭和16)の作品と知ってびっくり。古臭さがまるでない。山の知識がないなりに、ところどころ道具の描写から昭和後半くらいなのかと思ったらまさか戦前に書かれたものとは思わなかった。古臭く感じないのは、自然描写、山に対峙する著者の姿勢が主に書かれているからだと思う。
前半のアルプス登攀の日々はクライミングの知識がない分、読みづらさがあったが、日本の山々の描写は爽やかで山に行きたくなった。特に、上高地・穂高辺りに行ったことがある、行く予定の人にはぜひ読んでほしい。
読書状況:いま読んでる
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カテゴリ:
旅
- 感想投稿日 : 2020年7月30日
- 本棚登録日 : 2020年7月22日
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