興亡の世界史 大英帝国という経験 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2017年12月13日発売)
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感想 : 8
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先に中公新書の『茶の世界史』を読んだばかりなので、関連していてちょうど良かった。
もちろん、「大英帝国」をこのボリュームで語るのだから詳細は無理なのですが(当たり前)ああ、大英帝国ってのは、米国に独立されてからが本番だったのねぇと改めて認識するに至る。
大きな時間軸で言えば、世界は未だに大英帝国が定めたフォーマットの上で動いているんだなあと。
そして、奴隷貿易を率先して行いながら、奴隷解放に率先して動く「君主豹変す」
何度でも変われる。変わってきたってのが、「大英帝国」繁栄の礎なんだろうなあと。

もちろん、全てが光ではなくて、今も中東がああなのは、英国の「三枚舌外交」による物なのは言うまでも無い。(英国だけに全ての責を押しつけるのはアンフェアにしても、主犯は英国)

ただし、文庫版あとがきは頂けない。酷い。イデオロギーが臭い。何が「知の軍事化に警鐘を」だよ。ただの左翼じゃねえか。英国がWW2において、科学技術を総動員して戦ったのは常識だろうが。新たにわかった事みたいに行ってるんじゃねえよ!(☆一つ減

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文庫
感想投稿日 : 2018年10月14日
読了日 : 2018年1月4日
本棚登録日 : 2018年10月14日

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