George's Marvelous Medicine

著者 :
  • Puffin (1998年6月1日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 11
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土曜日、母は買い物へ、父は農場へ出かけた。Georgeは、わがまま放題のおばあちゃんが嫌だったが、11時に薬を飲ませてあげるよう母に言われていたので、もっと「良く」なって欲しいと思ったGeorgeは、自分で薬を作ってみた。11時になってその薬を飲ませると、なんと、大変なことになってしまった!!

いやーーー、これもおもしろかった! Georgeが薬を作る過程が、もう、とんでもないし、それを飲んだばあさんの変化もすごいし、帰宅した両親の反応もおもしろいし、とにかくハチャメチャ。ラストも、やっぱりダールだと思わせるブラックな感じ全開で、今まで読んだダール作品の中では一番楽しく読めました。

個人的には、お母さんが好きかな。冷静で常識的な言動をするんだけど、最後にズッコケさせてくれるのがたまりません。お父さんは、見た目の特徴は違うけど、この反応はどうもジム・キャリーを彷彿とさせますね。

Georgeはね、いい子なんですよー。おばあちゃんのことを嫌だと思いながらもちゃんと言うことは聞くし、こんな薬を作ったのだって悪気からではなく、おばあちゃんが良くなるようにという気持ちからなんです。いい家族だな、と思いました。ばあさんを除いては……。

ところで、ウォーミングアップとして読んだ3冊の中では、これが一番、単語の難易度は高いですね。挿絵が豊富なのでいちいち調べなくても内容は理解できますけど。

ひと通り読み終えたら、もう一度単語を調べながら読むと、ボキャブラリー増強につながるんではないかと思います。わからない単語があまりにも多いとそうもいきませんが、本書くらいならそれも可能。楽しく読めて、単語も覚えられる、一石二鳥な一冊です。

読了日:2006年8月1日(火)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋書
感想投稿日 : 2009年7月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 2009年7月23日

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