こころの傷を読み解くための800冊の本 総解説

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本棚登録 : 67
レビュー : 14
著者 :
RANIさん 本の本   読み終わった 

AC(アダルトチルドレン)、虐待、共依存、摂食障害、アルコール・ドラッグ依存・・・これらのテーマごとに本やマンガを紹介している。
編著者の読書量には舌を巻く。いったい何冊あるんだろう。

なぜか小さいころから生きにくさを感じる、その原因を探れば、やはり幼いころからの状況が主な要因となっているものだ。
ここ20年くらい前から?拒食症は親との関係から生じる状態だという認識が出始めたが、昔は子供の人権なんて思いもつかなかったろう。

夢中になって読み、この本もあの本も読みたいと付箋を貼ったりしたが、
途中から苦しくなってきた。
解放したと思っていたことがたくさん舞い散り、また降り積もってきたからだ。
ただ綺麗に畳んで仕舞っておいただけだった。
解放なんてされてなかったようだ。まあ、そんなものだ。
自分のことで、もう辛くなるのはまっぴらだし、苦しむのにはもう年を取り過ぎている。
それよりも、子供を育てた過程の苦しい思い出や、深く傷つけてしまったことは取り返しのつかないもので、でも日々大人になっていく子供を見ていると、私のようにそれを畳んで仕舞って底の底にある状態が、ある日崩壊してしまわないかと思う。
笑顔や思いやりの言葉やしぐさは、そういったものの上に築いてあり、少しずつ辛い記憶を癒す助けをするのではないかと思うのだが。

昔TVで、結婚して子供にも恵まれた30代の男性が、辛い辛いと言って泣いている場面を観た。
なぜ辛いかというと、自分は小さなころ、親と離れてしまったからだ。
死別なのかどうなのかは知らないが、辛い辛いと泣いていた。
共感できない人はいい年してと思うだろうが、各人の気質にもよるし、親に代わる人に育てられなければそんなものである。
子どものころの喪失は、大人が思う以上に壮絶な体験であり、一生続くものである。

かといって、親がいれば問題ないというわけでもなし。
酷い虐待の結果、24人のビリー・ミリガンみたいに多重人格者になっちゃう場合もあるし。

日本のマンガ家、萩尾望都(はぎおもと)さんの漫画がたくさん紹介されていた。

レビュー投稿日
2013年2月11日
読了日
2013年2月4日
本棚登録日
2013年1月27日
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