スタープレイヤー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年8月25日発売)
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本棚登録 : 971
感想 : 75
4

THE ファンタジー小説。
解説によると、ファンタジー小説というのは、商業小説として売り上げを出すのも、企画を通すのも難しいらしい。
まして、著者はホラーやミステリージャンルで実績のある方らしく、それがマイナスに働くこともあるらしい。
ですが、ファンタジー好きな私としては、とても楽しく読ませてもらいました。

ラノベでも異世界転生ものは流行っていますが、それとは一風雰囲気が違いますね。土台があって、わくわくするだけじゃなくて、すこし考えさせられました。

「10の願いを叶える力」
それが、別世界に飛ばされた上で与えられる。その時、自分ならどんなことを願うだろうか。
自分しかいない世界ならば、案外叶えたい願いもそれほどなく、すぐに飽きてしまうのかも。とも思うと、人は社会的な生き物なんだなぁと思ったし、新たな世界に来てすら、過去をすんなり振り切ることは難しいのだと思わされた。

読者としては全体を見ながら考えるからあれこれ言えるけど、実際のところ同じ状況だったら、案内役から可能な限り情報を引き出して、新たにこの世界で生きていくための戦略を立てて…なんて風にはできないのだろうな。
それでも、私だったら、他言語を話す人と不自由なく意思疎通できるようになりたい、と願う。

ところで本筋とずれるけれど、私は本書に登場する国が「麗和」なことに、非常に驚いた。4年近く前に出版されたのに。漢字は違うといえど。
主人公の年齢も同じだったし。たまたま手に取った本だっただけに、そんな偶然の重なりもおもしろくて、今読むべくして読んだような気がしています。

続編も、著者のファンタジー以外も読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2019年5月3日
読了日 : 2019年5月3日
本棚登録日 : 2019年5月3日

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