タイトルが言うとおりに、あまく、苦く、甘い。
お菓子の詰め合わせみたいな短編集でした。
軽やかな余韻と物語のテンポのよさが心地よくて、表紙に惹かれて読んだのですが、どうやら当たりを引いたようです。
島本理生さんがあとがきを書かれているんですが、あとがきを読んだらもう一度読みたくなって、最初から読み返してしまったほど。
加藤さんがもつ軽やかさやシャッターチャンスを逃さないような瞬間の切り取り力なるものは、短歌を作る過程で培われたものなんですね。
いや、むしろそういったセンスがあるからこそ、多くの人に愛される短歌をつくりあげられたのかもしれませんね。
くすぐったいような恋愛から、苦くざらりとした恋まで、午後の紅茶タイムのおともにおすすめな一冊です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
短編集・詩集
- 感想投稿日 : 2013年4月23日
- 読了日 : 2013年4月23日
- 本棚登録日 : 2013年4月16日
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