丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

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本棚登録 : 5838
レビュー : 731
著者 :
制作 : 山田 章博 
yocoさん 短編集・詩集   読み終わった 

読む前からこんなにも楽しみで、夢中になれて、余韻が残る。
そんな作品はそうそう多くないからこそ、本当に、出版されて嬉しかったです。
12年ぶりの12国記シリーズ。4つの短編集です。
世界観が細部にまで精密に作られているから、安心してその世界に入り込めます。入り浸れます。

「不緒の鳥」
あまりにも幻想的で、美しい。
舞台は懐かしの慶国。久々の陽子登場に、胸がきゅっとしました。
知ってはいたけれど、そういえば陽子は無能な女王が3代続いた後の女王なんですよね。失望する人たちを魅了する程の魅力に、私たちも取り付かれているんでしょうね。
今回は陽子の物語ではないけれど、再び彼女の物語を読み返したくなりました。

「落照の獄」
ここまで現実離れしている異世界ファンタジーなのに、私たちを真剣に考えさせる。このメッセージ性があるからこそ、ファンタジー小説としての魅力だけに留まらず惹かれてしまう。
裁判員制度もはじまった今、重く重要なテーマですね。心にずしんと重い。

「青条の欄」
自然の尊さと大きさ、人の想いのリレーが素晴らしい。
天の采配、は私たちの世界にもあるような気が実はしています。
傲慢にならずに謙虚にひたむきに、人間として生きたいものですね。

「風信」
戦うだけが道ではなく、日々自分にできることをしっかりやる。
そんな生き方を私もしたいと常々思っています。
命の暦をつくる仕事、地味ながらとても大切な仕事ですね。

レビュー投稿日
2013年7月7日
読了日
2013年7月7日
本棚登録日
2013年7月7日
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