日中戦争の最中、
1939年に勃発したノモンハン戦争について記した一冊。
戦争の経過については序盤にさらりと触れられるのみで、
紙面の多くを背景やこれに至る経緯の解説に割いている。
黄禍論としての汎モンゴル主義を
モンゴル民族に限定させることで逆に利用し、
モンゴル人民共和国を縛った上で
関東軍を誘い込んだソ連のしたたかさが興味深い。
またソ連と中国、日本に翻弄され続けた
モンゴル民族の歴史に触れることができ勉強になった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
近-現代史
- 感想投稿日 : 2012年12月1日
- 読了日 : 2012年12月1日
- 本棚登録日 : 2012年11月22日
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