イリアディスの乙女~月の女神と白銀の婚約者 (コバルト文庫 し 12-6)

著者 :
  • 集英社 (2009年6月2日発売)
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本棚登録 : 28
感想 : 3
5

前巻の最後で出てきていた、なにやら怪しい帝国第一皇子のクラウディウスが監察官として神殿にやってきました。すぐにシェリスの周りのランセルとかを引き離しにかかるのかと思ったら、最初は公平な正しい人事を行い、人望を集めながら、こっすい手で人をあやつり、シェリスを1人にしてしまってから、たたみかけるようにシェリスもあやつる・・・ほんっと、嫌なヤツです。
顔がアストロに似ているっていうのも気に入らないです。

薬草茶とか爪に塗った色水とか、琥珀色の目が怪しいって思ってましたけど、まさか腹心の侍女パルニアまであやつられているとは思いませんでした。確かに強固にシェリスに薬草茶を飲まそうとはしてましたけど・・。

前巻まで、アストロはほのかにシェリスを好きになっている感じはしましたけど、この巻では一気にシェリスへの気持ちを爆発させてます。
最初にシェリスが迫られていたとき、オリザが踏みつぶしたのは、私もナイス!って思いましたけど、アストロまでも空から見ていてナイス!と思ってたのは笑っちゃいました。

でも、このこっすいクラウは、雪狼を使ってアストロをシェリスから引き離したすきに、シェリスを完全に操ることに成功し、アストロを消滅させようとしたときは、ああ、これがアレイアの予言のことなんだって。

最後どうなるんだろうって思ってましたら、意外な展開になって、アレイアも最後出てきたのには驚きましたけど、無事ハッピーエンドで終わって、スッキリしました。

完結とかっては書いてなかったけど、たぶん、これで終わりですよね?きっと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コバルト文庫
感想投稿日 : 2011年1月8日
読了日 : 2010年10月31日
本棚登録日 : 2010年10月31日

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