巻きぞえ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2011年2月9日発売)
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本棚登録 : 179
感想 : 30
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「第一発見者」
遺体の第一発見者になった主婦。
「巻きぞえ」
マンションを見に行って、飛び降り自殺の巻き添えとなって死んだ恋人。
「反対運動」
自宅前に犬の糞やゴミが置かれるようになった。近くに葬儀式場が建築されることになり、その反対署名にサインをしない事が原因かもしれない。
「行旅死亡人」
母が遺した父からのハガキ。それを読んで、官報の行旅死亡人欄を確認するようになった娘。
「二番目の妻」
夫とは再婚だ。前妻から腎臓移植を受けたが、心理的葛藤が強くなり離婚した。
その前妻の影がちらつくようになったのは何時からだっただろうか。彼女の腎臓を移植したことによる強い絆があるに違いない。
「ひき逃げ」
恋人の運転する車が犬を轢いた。犬は反対車線に撥ね、女性が運転する車に轢かれた。どちらの車も止まらずに去ったが、飼い主がポスターまで作って犯人探しを始めた。
「解剖実習」
医学部に入った娘が解剖実習を行う。両親は心配でならない。解剖される遺体は殺人を犯した人間だった。遺体と両親、それぞれの事情が絡み合う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: な行
感想投稿日 : 2015年12月22日
読了日 : 2015年12月19日
本棚登録日 : 2015年12月18日

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