今回の浅見さんは、日蓮を調べる為に甲府へと飛びます。
基本的に宗教嫌いな浅見さんのこと。
いやいや始めたんですが、実は日蓮が相当に奥深い人物だとわかり、しきりに感動しています。
この辺は、作者さんの気持ちがそのまま投影されているんだろうな……と、いうことは最近、わかってきた。
僕も無宗教なので、その気持ちはわからなくもないですが、実は浅見さん(というか作者さん)かなり過激な宗教観をお持ちで……。
その辺のところで引いてしまう人は、読まない方がいいと思う。
まぁ、このところどころある、浅見さんの外見に似合わない過激思想が素敵! といえば、素敵! なんですが。
まぁ、このシリーズを読んでて思うのは、基本的に作者さんは嘘を吐けない人なんだな……ということかもしれません(苦笑)
権力に対する嫌悪感とか、そういうのが割と素直に出てきます。
もう、慣れてるので、出て来てもあんまり問題にはならないのですが、正直、日和見主義な大人になっちまった身としては(苦笑)
「なくてもいいのに……」と思わないことも無いです。
まぁ、それを差し引いても、浅見さんは十分に魅力的だと思いますが。
あぁ、脱線しすぎました。本題に戻ります。
そして、もののついで、とばかりに甲府に出てくる直前にテレビで見た、宝石メーカーを訪ねようとすると、妙な拒絶を受ける。
浅見さんは、持ち前の幸運と粘り強さから、ついにそのメーカーの場所を見つけ出すんですが、その日のうちに、その宝石メーカーのジュエリーデザイナーが殺される、という事件が発生する。
そんな偶然とも思えないような事件に、浅見さんが興味を持たないはずもなく……。
事件について、何となく調べ始める。
今回のヒロインのお嬢さんは、気の強めのお嬢さん。
件の宝石メーカーに勤める「宝石鑑定士」なる仕事をしているお嬢さんで、浅見さんにメーカーの場所を教えてくれた本人でもあります。
彼女は、行方のわからなくなった恋人を探していたのでした。
そんな彼女ですが、最初は浅見さんをうさんくさいもののように見ていましたが、次第に浅見さんに心引かれて行きます。
そして、浅見さんは彼女と一緒にその恋人の行方を探し始め、その恋人が残したと思われるメッセージを見つけるのでした。
「日蓮の生まれ給いしこの御堂」
というメッセージに隠された意味は??
というような感じでした。
まぁ、上巻なので、謎が謎を呼ぶ……というようなところで終わっていて。
ちっとも、メッセージの確信には触れないまま終わってます。
ちょっとヒロインのお嬢さんが、鼻につく……といえば、鼻につくかもしれない。
まぁ、なんとかギリギリセーフのラインで僕は平気でしたが。
まぁ、男の人から見たら、女なんてこんなもんなのかもしれません。
よくわかんないけどね!
- 感想投稿日 : 2011年12月24日
- 読了日 : 2009年7月12日
- 本棚登録日 : 2011年12月24日
みんなの感想をみる