【※BL注意】
津久見円は、実の兄に欲望を抱いたこともある自分の性癖を認められずにいた。
そんな円は優秀な弁護士の父を持ち、また、同じく優秀な兄を持ってコンプレックスに感じていた。
円は法学部卒業後、司法試験も受けずに企業に就職、そこの「契約部」の人間として働いている。
そんな中、会社の顧問弁護士である佐伯と仲良くなり、また仕事の面でも素晴らしい手腕を発揮する佐伯に憧れを持っていた。
ところが、その憧れていた佐伯から「ゲイの集まるパーティ」の招待状をもらってしまう。
どういう意味なのかわからずに困惑する円だったが、「兄の結婚」を耳にし、ふらふらとその店へと向かってしまう。
そこで薬を盛られ、前後不覚になり、疼く身体に酷いほどの快楽を与えられる。相手が誰だかもわからないまま、兄の名前を呼び続け、快楽を貪ってしまう。
ところが翌日、実はその相手が佐伯だったことを知り、「兄にばらさないこと」を条件に、佐伯との契約を結ぶことになる。
その間は、いつでも佐伯が好きなときに円を抱いていい、という内容であって……
という話でした。
憧れていた人にめちゃくちゃにされて、それでも嫌いになれない自分に心が揺れる円はまあ、普通に思い込みの強い系の受けですね。
佐伯視点が物語にほとんどないので、結局、佐伯が何を考えているのかはよくわからずじまいでしたが、最後のおまけで、ものすごく愛していたんだ……ということが伝わってきたので、よしとしますか。
最初から両思いなのに、いろいろな策をめぐらす系攻めにつかまってしまったがために、相当な寄り道をしていまった感じがしますが、それがなければラブラブになれなかったんだと思うので、仕方がないのかな、と今では思っています。
まあ、ベタな感じで普通のBLだったので、真ん中の点数にしてあります。
- 感想投稿日 : 2014年10月15日
- 読了日 : 2014年10月14日
- 本棚登録日 : 2014年10月15日
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