覇王の寵妃 (もえぎ文庫)

  • 学研パブリッシング (2011年1月18日発売)
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 居合いの演武中、突然、刀に雷が落ちて気を失った琳太郎。
 ふと気がつくと、見慣れぬ景色の中にいて、見たことのない格好をした男たちがこちらに向かっていた。
 驚いた琳太郎は、恐れをなして、洞窟へと逃げ込むけれど、そこに一人の男が迫ってくる。
 男の持つ刀に恐れをなした琳太郎はついつい刺さっていた剣を抜いてしまった。
 琳太郎に退治したその男はそれを見て驚愕に目を見開いた。
 実はその剣は、『王妃の剣』で、それを抜いたものは迫ってきた男・沁王の妃になる運命なのだという。
 まさかの事態に、必死で沁王から逃げようとする琳太郎だったが……

 という話でした。
 なんというか、これはひどい……ってちょっと思ってしまった。
 知り合いも誰もいない世界で、いきなり優しくされたらその人に惹かれるしかないよなぁー……。
 おまけに、敵方の男は、琳太郎を牢屋に放り込んで乱暴をしようとして、そこを助けられたら、誰でも相手のことを好きになるよね。
 かなりずるい話だと思ってしまった。

 そういう意味では、べったべたでした。
 普通、たった一人の家族を残していたら、元の世界に戻りたいと思って普通だと思うんだけど、かなり無茶な方法をすれば、行き来ができないこともない、とわかったから、最後はハッピーエンド。
 でもどうしても、その「それしかない」って選択肢でする恋ってどうなんだろう?? と思わずにはいられないので、個人的にはあんまり萌えられませんでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(BL)
感想投稿日 : 2012年4月19日
読了日 : 2012年4月14日
本棚登録日 : 2012年4月19日

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