「痞」という病いからの―水俣誌々〈パート2〉

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レビュー : 1
著者 :
ウツさん 社会・差別   いま読んでる 

「痞」は「ひ」と読む。訓読みだと「つかえる」となる。胸がつかえるとかいうときのだ。うっとつまって何も言えなくなってしまう「病い」(ママ)であっても、だから黙っているわけにもいかず、、、そこから始まるということであるらしい。内容は水俣に関するさまざまの細かな文章(エッセイや小論文、他の人の本や写真の解説なども含む)を、ずっと最首さんを支えている丹波さんが丹念にまとめて編集したもので、こういう作り方の本はこれが2冊目だ。で、実は、すごくおもしろい。おもしろい、というのは時によっては不謹慎ないいかたかもしれないが、でも、おもしろい。最首さんのご本や文章、普段気付かずに、あるいは見ないでいたことをはっきりわかりやすく見せられるのに、だからと言って不快になったり落ち込んだりせずに、なんだかとても、肯定されたような不思議な気分になる。とくに今回のものは1990年代からの、最首さんの「問学」の成立に向かって書かれているものも収録されていて、「自分が、あるいは研究が有用なものなのか」などなどの自問自答を通して、読み手もまた自分や自分のすることについて考えざるをえないことになる。

レビュー投稿日
2010年4月6日
本棚登録日
2010年4月6日
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