勾玉三作目。
大王の子孫といわれる阿高と藤太という二人の少年のお話です。
今作も大蛇の剣を巡るお話かと思っていたのですが、少し趣向が違う様子。まだ上巻なのでなんとも言えないですが。
幼いころから両親のいなかった阿高は竹芝の家で育てられますが、阿高の母親が実は蝦夷の巫女、チキサニだったという事実を知り、さらに真実を探るべく蝦夷へ向かいます。
阿高の父、勝総の末弟である藤太はチキサニのことを知っていて、阿高に隠していました。阿高に不思議な力があることも。
帝の者と、蝦夷の者が阿高の力を利用しようとしていることを知った藤太もまた蝦夷へ向かいますが・・・・・。
藤太の前に現れたのは狼の姿をした阿高だった。
と、ざっくりしすぎですが、あらすじはこんなところでしょうか。(全然うまく書けなかった)
上巻、なかなか核心をつかずといった感じで妙にふわっとしてましたね。
でも特に苦もなく読み進められました。時代もかなり移り変わり、実在する人も出てきたりでなかなか新鮮です。
白鳥異伝の小倶那と遠子の子孫が竹芝…阿高になるのでしょうか。
そろそろ家系図が欲しくなってきました。
とりあえず今作もかなり胸が締め付けられます。阿高が心配。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
荻原規子
- 感想投稿日 : 2013年6月6日
- 読了日 : 2013年6月6日
- 本棚登録日 : 2013年5月20日
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