ラブシック (講談社X文庫 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社 (2006年12月2日発売)
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本棚登録 : 135
感想 : 23
3

あ~これ、ホント『橘紅緒』っぽいな~というのが、第一の感想。相変わらず時間軸が行ったり来たりでわかりづらく、説明が足りない。でも好き(たぶん盲目)
どいつもこいつも生活感のない、きれいな人たち。全然リアリティがない。
人間チェスってなんですかね、それ。ハリー・ポッターですか??みたいな。
壊滅的に貞操観念がなく、誰にでもいい顔をしてしまう、何を考えているかよくわからない美人な攻とそれをわかりつつも、離れられない。
強がっているけど内面は脆くて、取り巻く環境を敏感に察知しながらも、自分に向けられている愛情には恐ろしく鈍感な無自覚魔性系の受。
この作家さんってこういうカプ好きだよね~。『唇でこわされる』も全く同じ構図だと思う。私は好きだよ。
この話、突き詰めると、ただの誤解っていうか、しょーもないんだけど、なんかいつもいつも読んでしまうなぁ~・・・そして攻の言葉足らずな、でも結構執着系な愛情に毎回萌えてしまいます。そして実は最初っから攻が愛情をいっぱい注いでいたことを、受がようやく理解して甘々になると、なんともいえないカタルシスを感じる。
一言言わせてもらえば、姉の『奈帆』がどうにも解せなかった。
男の子口調のしゃべり方もだけど、自分を好きだとわかっている節操なしの男に、自分と瓜二つの弟を差し出す・・・って何?なんの罠??
しかも、『選んだのはあんたでしょ』って何?
その心境は理解不可能・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: セレブ・業界人
感想投稿日 : 2012年7月9日
読了日 : 2012年7月9日
本棚登録日 : 2012年7月9日

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