いつかお姫様が (新書館ディアプラス文庫 242)

著者 :
  • 新書館 (2010年6月10日発売)
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感想 : 24
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タイトルとあらすじの“キレイ系王子様攻×オトメ系男前受”の文句につられて買いました。
色素薄めで繊細な印象さえ与える整った容姿に当たりもソフトで親切。まさに“王子様”という言葉がぴったりの市村。
180にも届きそうな長身。広い肩幅に長い手足。浅黒い精悍な面立ち。文句なしに男前の佐山だが、中身はどちらかというと三枚目。
そんなふたりが共通の友人の失恋をきっかけに仲良くなる。
見た目の印象そのままに優しく穏やかな市村に、同じ男ながらも憧憬の気持ちを抱く佐山。
市村は佐山をいちいち“お姫様”みたいに扱ってくれる。
歩く時は必ず道路側。急な夕立ちが降れば心配だから送っていくと言い出したり。自分に向けられる微笑みまでなんだか特別な気がして、ひとりドギマギする佐山。
男前な見た目に反して、とってもオトメ思考なのです。
『市村めちゃめちゃカッコエエ。何で俺が赤なんねん。
おかしいやろ』とひとり脳内ボケツッコミを繰り返すww
実は市村は一般的にカッコいいと言われるタイプが“めちゃめちゃかわいい”と思えて、好きだから優しくしたい守ってあげたいと心を尽くすと気色悪がられるという残念な嗜好の持ち主。
佐山はそんな自分を受け入れてくれる初めての子。
なんか色々かわいらしいふたりでほのぼのした。
普通は見た目的にポジショニングが逆かな~とも思うけど。それはそれで、また一興です。
市村が優しくて紳士で正真正銘の王子様なのだけれど、ちょっとヘタレ気味。
私は王子は王子でも、もっと腹黒いくらいな方が好きだな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 同級生・幼馴染
感想投稿日 : 2013年1月7日
読了日 : 2013年1月7日
本棚登録日 : 2013年1月7日

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