人形遣いの八十次郎と紋下太夫の雲雀太夫が看板の人形浄瑠璃 松輪座で男の子を預かったことから騒動に巻き込まれる。人形浄瑠璃の描写や舞台裏は新鮮で面白いが、ミステリー部分が甘い。無理にこじつけたような展開顛末でこの騒動が必要なのかと思ってしまった。主人公も八十次郎か雲雀太夫かもはっきりせず中途半端な感じのまま終わってしまった。才能がありながら気弱の雲雀太夫の成長物語で行きそうな気配ですが、最初からこれがメインで行った方が良かった。まだキャラの紹介や背景説明みたいな感じで次からは面白くなるのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代歴史小説
- 感想投稿日 : 2013年9月18日
- 読了日 : 2013年3月24日
- 本棚登録日 : 2013年9月18日
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