中国には今まで5度行ったが(仕事で4度、プライヴェイトで1度)、最も長期でも、わずか2週間だった。この本の著者は3年余りも、北京およびその周辺で過ごした。それは中国古典学の勉強のためであり、またその間には、企業の日本語クラスで日本語を教えていた。中国と日本とは距離的にも、歴史的、文化的にも関わりが深い。しかし、現代の中国社会を見ると、異質さもまた目立つ。著者は中国での体験を踏まえ、時には困惑しながらも筆を進めて行く。そして、究極的には相互の理解を目指しており、そのまなざしは短絡的ではなく、しかも暖かい。
読書状況:読み終わった
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☆紀行・文化/アジア
- 感想投稿日 : 2013年9月24日
- 読了日 : 2012年9月2日
- 本棚登録日 : 2013年9月24日
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