失われた時を求めて 3 第二篇 花咲く乙女たちのかげに 1 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

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本棚登録 : 107
レビュー : 6
制作 : 鈴木 道彦 
veneziaさん ☆フランス文学   読み終わった 

スワン夫妻とジルベルトの物語はどうやら終焉を迎えたようだ。この巻にはノルポワ氏や作家のベルゴットとの接点を通じて、プルースト自身の芸術観が垣間見える。すなわち「天才的な作品がただちに人びとに賞讃されること」の難しさと、それにもかかわらず「作品自体が、天才を理解することのできる精神の芽を作り」、かくして五十年の歳月をかけてベートーヴェンの四重奏曲の聴衆を増やしたと言うのだ。そういえば、このことを知っていたスタンダールも、自らの小説の評価を五十年後に託したのだった。プルーストの評価には五十年は必要なかったが。

レビュー投稿日
2013年12月4日
読了日
2013年12月4日
本棚登録日
2013年12月4日
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