新書サイズなので絵の大きさは望めないが、カラー印刷の状態はかなり満足できるもの。3巻シリーズのようだが、本書はゴシック末期からマニエリスムまで。人々はすべて神の前に平等であった中世から、個の時代ルネッサンスへの転換は、絵画や美術のみならず、世界観そのもののパラダイムシフトであったようだ。また、本書で初めて眼を開かれたのは、北方ルネサンスがイタリアの影響を受けた後進的なものだと思っていたが、実は彼らに独自のリアリズムが、フィレンツェの画家たちに衝撃を与えたとの指摘。たしかにファン・エイクは15世紀前半だ。
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☆美術
- 感想投稿日 : 2014年3月8日
- 本棚登録日 : 2014年3月8日
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