聖少女 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1019
レビュー : 128
著者 :
veneziaさん ☆日本文学   読み終わった 

倉橋由美子らしい小説だ。この小説を読んでいると、自分が称している「愛」などという言葉が陳腐で、いかにも小市民的な価値しか持っていないかを思い知らされる。主人公の未紀は、まさしく「ぼく」にとってのFemme fataleそのものだろう。どこまで行っても捕まえることはできない。そもそも彼女は最初から愛の不毛の中に生きていたのだから。また、この小説の持つ強い時代性(70年安保以降の時代)も、こうした回顧の中ではある種の普遍性さえ帯びてくるようだ。

レビュー投稿日
2013年10月3日
読了日
2013年10月3日
本棚登録日
2013年10月1日
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