ウルトラマリン (村上春樹翻訳ライブラリー c- 7)

  • 中央公論新社 (2007年9月1日発売)
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本棚登録 : 161
感想 : 8
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レイモンド・カーヴァーの詩集。訳は村上春樹。アメリカ―では広すぎる―ウエストコースト―ただし、沿岸部からは幾分か内陸に入ったところ。そしてノスタルジー―それは失ったものと等価。そんなキー・コードが思い浮かぶ。『ウルトラマリン』という、詩集に冠されたタイトルはとても素敵だ。どこから来るのかは分からないのだが。彼方にあって、いつもそれを求めつつ、それでいて永遠に手に入れることはできないもの、といったイメージか。カーヴァーも村上春樹も、本質的には散文作家だと思う。カーヴァー自身が自分を詩人と任じていたとしても。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆アメリカ文学
感想投稿日 : 2014年1月1日
読了日 : 2014年1月1日
本棚登録日 : 2014年1月1日

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