東西不思議物語 (河出文庫 121A)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 45

本書はかつて毎日新聞の日曜版に連載されていたのを纏めたもの。そうしたメディアであったために、いつもの澁澤に比べると、ペダントリーの拡がりにはやや乏しい。だが、まあそれも仕方がないといったころか。タイトルに東西とあるように、西欧の、はたまた日本や中国の文献が多数登場してくるが、感心するのはこんな文献までと思われるようなものまで網羅していること。今回は、特に日本の古文献にそれが目立つ。木村兼葭堂『兼葭堂雑録』、大田南畝『半日閑話』、大江匡房『狐媚記』、洞院公賢『拾芥抄』など、まさしく縦横無尽だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆澁澤龍彦
感想投稿日 : 2013年9月26日
読了日 : 2013年4月2日
本棚登録日 : 2013年9月26日

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