悪魔の中世 (河出文庫)

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本棚登録 : 116
レビュー : 7
著者 :
veneziaさん ☆澁澤龍彦   読み終わった 

「はしがき」によれば、これらの記述は著者が33歳の頃の、いわゆる「若書き」とのこと。なかなかどうして堂々たる内容、既にして恐るべき博識ぶりだ。タイトルには中世とあるが、古代から現代に至る悪魔、及びその周縁(ドラゴンだとか、地獄だとか)の、つまり反キリスト的なものの図像学史といった内容。美が規範の上に成立しているのに対して、恐怖(これが悪魔を生む)は、無秩序と過剰のうちに成立するというのは、澁澤ならではの見事な卓見だ。虚無には際限がないのだから。ただ、肝腎の図像が暗いモノクロームで良く見えないのは残念だ。

レビュー投稿日
2013年9月25日
読了日
2013年2月12日
本棚登録日
2013年9月25日
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