寺山修司歌集 (現代歌人文庫 3)

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  • 国文社 (1983年11月1日発売)
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感想 : 1

かつて、'60年代後半から'80年代前半にかけて寺山修司の率いる劇団「天井桟敷」は、世界の演劇界を席巻していた。残念ながら、それをライヴで見ることはできなかったが(もっとも、今も他の劇団による寺山劇の再演はしばしば行われている)、幸いにも彼の残した短歌と俳句は相当な数に上るものがある。短歌は、寺山らしい魔的で情念的な暗さを持つ独特の世界を形成しており、短歌史においても異彩を放っている。「売りにゆく柱時計がふいに鳴る横抱きにして枯野ゆくとき」をはじめ、他では見られない歌がここにはたくさん収録されている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆日本文学
感想投稿日 : 2013年9月24日
読了日 : 2012年7月31日
本棚登録日 : 2013年9月24日

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