大洞窟 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (1989年1月1日発売)
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本棚登録 : 23
感想 : 7
5

表紙から想像できないけれど、なんと日本人のオジサンが主人公という珍しい海外洞窟冒険小説。

洞窟発見から登場人物それぞれの登場エピソードが続き、全体の4分の1ぐらいはひたすら退屈だが洞窟崩落から脱出が始まると一気に面白くなる。まだ未読の方はそこまでは是非我慢して読んでみることをおすすめする。

太古のロマンと現代のサバイバルが不思議な融合を果たし、暗闇や地下水脈、毒虫の恐ろしさにハラハラする。
脱出の最後は光が見える地下水路を進むか、先の分からない絶壁を昇るかの二者択一……。
生き残れるのは誰なのか最後まで気が抜けなかった。

久しぶりにいい冒険小説に出会えた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洞窟
感想投稿日 : 2017年3月5日
読了日 : 2017年3月5日
本棚登録日 : 2017年3月5日

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