媚びない老後 - 親の本音は言えますか?

著者 :
  • 中央公論新社 (2017年3月8日発売)
2.92
  • (0)
  • (3)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 42
感想 : 8

前から興味のあった桐島洋子の生い立ちがわかってよかった。ホテル宿泊中に日本兵がその部屋を使うからと追い出された話。あの戦争を肯定する父に知らせたいものだ。そして本人が80歳になっているのだからご両親はうちの両親より一世代上のはずだが、なんとリベラルなこと。うちの親の固定観念とは正反対。やはり人の一生は育てられ方に影響されるのだなぁ。行き当たりばったりの人生のようでいて、それが結果的に成功したということは、運もあったと思うけど、単に無謀なのではなく、ちゃんと実現可能性も計算してから実行に移したのだろう。家族を大切に思い一所懸命に子育てをしたというのもイメージと違っていた。こんな親だと子供も楽しいだろう。結婚したけれど相手と子供の相性が悪かったとは初めて知った。波乱万丈の人生だったが、自分でもびっくりの穏やかな老後だそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月8日
読了日 : 2021年8月8日
本棚登録日 : 2021年8月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする