ある日偶然、著者は、
自分の親戚一家をアウシュヴィッツに送り込んだ
「密告」の手紙を発見した。
それを書いたのは、近所の人のよい老婦人だった…。
真実を追い求め世界で高い評価を得ている伝記作家が、
ノンフィクションとしては書けない事実にぶつかってしまった。
そして、初めて小説として書き上げたのが本書である。
舞台は、パリ15区の一角。
1軒の商店と1軒のビストロ、
そして教会と1台のバスの中だけ。
彼の追及は、占領下パリの「亡霊」を呼び起こし、
平安に暮らす人々の過去の傷口をえぐりだしてゆく…。
誰も書けなかった、ナチ占領下のパリの闇。
『朗読者』とともに各国で話題騒然のモデル小説。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2009年2月20日
- 読了日 : 2009年2月20日
- 本棚登録日 : 2009年2月20日
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