Alias Grace: A Novel

著者 :
  • Anchor (1997年10月13日発売)
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本棚登録 : 12
感想 : 2
4

1843年にカナダで起きたスキャンダラスな殺人事件をもとにした
フィクション。史実の部分は、忠実に反映されているそうです。
共謀者として終身刑を言い渡された、当時16歳だった
メイドのグレイスが本当に有罪なのか、そして精神的に
病んでいるのか、再度精神鑑定が試みられることになり・・・
    
          ********

物語は、彼女の精神鑑定に臨む精神科医のエピソードを
織り込みながら展開します。グレースの数奇な運命の展開、
そして、任にあたる精神科医が緩慢に堕落していくさま…
普通の人間が普通でない世界に知らず足を踏み入れてしまう、
その境界の限りない曖昧さ…危うさが描かれます。

物語の大半を占めるグレイスの身の上話は淡々と細部にわたり、
当時の階級社会や身分の低いメイドたちの悲哀、生活の
細々したことなどが伺えて、興味深かったです。
比較的長編ですが、飽きずに読めました。

邦訳は、「またの名をグレイス」。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Novel
感想投稿日 : 2008年9月18日
読了日 : 2008年9月18日
本棚登録日 : 2008年9月18日

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