鳥獣戯画

著者 :
  • 講談社 (2017年10月31日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 10

筋書立て、ストーリー性もほぼない、エッセイなのか小説なのかその中間に位置するかのような、不思議な1冊。

キーワードは「語り」のようで、確かに筆者がひたすら出合ったこと、歴史のこと、過去のこと、何となくそれらが関連付けられているようなゆるい感じで語られていく。

大きな事件や意外性のある展開などは皆無。といって無味乾燥では決してなく、味気無さは多少あるもの、気がつくとその語り口に引き込まれてしまっていた。他にはない、何とも独自的な作品。例えば自分が「文字中毒」的なところを自覚している人なんかがはまりそうです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年3月11日
読了日 : 2018年3月11日
本棚登録日 : 2018年3月11日

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