春琴抄 (新潮文庫)

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本棚登録 : 6225
レビュー : 745
著者 :
violinprinceさん  未設定  読み終わった 

美しき盲目の三味線奏者春琴と、生涯彼女に仕えた佐助。佐助の無私ともいえるその献身ぶりがテーマなわけだが、まあこれが筆舌に尽きる。以前読んだ『痴人の愛』と、ひたすら女性に尽くす、という点では共通項があるかもしれないが、また異なった切り口で男女の愛の姿を描く。ここから見えてくるのは佐助の"純愛"と言えるかもしれない、彼女のため、あるいは己のために自らの眼を針で突き刺さすくだりは、ぞくっときた。句読点が少なく、段落もほとんどない文体なのだが、これが慣れると逆にどんどんと読み進めることができた(というより作者によって次へ次へと読まされていく感覚に近いか)。

レビュー投稿日
2018年6月13日
読了日
2018年6月13日
本棚登録日
2018年6月13日
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