今まで読んだことのないタイプの小説だった。不穏なタイトルから紡ぎ出される物語もまた不穏なものであり、また救いももたらされない。在日韓国人に対する差別がテーマであり、人間の心の醜さをえぐり眼前に突き出される、あるいはそれに対峙させられたことによって生じた苦痛を投げかけられる。正直、読んでいてしんどい内容であったが、同時に読むことができてよかった、この作品でなければ生じることのなかった感情を抱くことができた、と感じている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年11月29日
- 読了日 : 2020年11月29日
- 本棚登録日 : 2020年11月29日
みんなの感想をみる