自分は完全に押尾さんに感情移入するタイプなんだなーと改めて思いました。でも呼んだ人の中には芦川さんに感情移入する人もいるわけで…。作者はどちらに思い入れがあって書いてるのかなとか思う作品。芦川さんサイドの視点を描かないところが、文学的にいいんだろうなーと勝手に想像。

2022年10月10日

読書状況 読み終わった [2022年10月10日]

安定感のある読み応え。そして最後が幸せと希望で終わるところが嬉しい。万事急須!というところからの展開。救いがあるのが好きです。そして白黒で割り切れない、グレーな感じも好みです。伊坂幸太郎作品はいくつかの傾向があるけれどこれは、オー!ファーザー系列かと。こちらも読み返したくなりました。

2020年5月20日

読書状況 読み終わった [2020年5月20日]

とてもリアルな婚活の話なんだと思います。でもリアルだけどやっぱり人を品定めするってあんまりいい気がしないなーとも思ったり…。とりあえず青梅を田舎扱いしないで欲しいなぁ。いいとこなのに。30代以上で独身の女性は沢山いて、いろんな人がいるから人によってはいい気しないかもしれません。読む人を選ぶのかなーと思います。300頁以上あるし…。ハッピーエンドなんだろうけどご都合主義と上から目線が拭えず読み終わって少しモヤッと感が残りました。自分の立場が登場人物の誰の立場に近いか、によって評価は分かれるのかもしれません。
少し後ろ向きなことを書いてしまったけれど、でも人間綺麗事では生きていけないから、そういう意味ではとてもリアルで良い作品なのかな。自分も上から目線で人を値踏みしてることや隣の芝ばかり見ちゃったり、嫌なやつになること沢山あるから共感もできる。しがらみの中で生きていくって大変…。結婚してもしなくても、人を羨んでばかりいたら幸せにはなれないし、行動することも大事だなーと思わせてくれます。
「やるべきことを淡々とやる」良い言葉だなと思ました。そして母は強し。です。

2020年5月7日

読書状況 読み終わった [2020年5月7日]

おうち時間でとても久しぶりに読書をしました。やっぱり読書っていいですね。心の安定剤、感情のデトックス。忙しくても本を読む時間を作ろうと思った今日この頃。
伊坂幸太郎作品はとても好きなので今回も期待を裏切らずです。殺し屋の話なのになぜか感情移入してしまう。このシリーズは登場人物が昆虫の通り名をもっているけれど、人も昆虫も生きていくこと、生き残ること、家族を守る、子孫を残す、それぞれの生き様がある。という点ではあまり変わらないのかも…。
誰の言葉や行いが意図しないところ、時空をこえたところで誰かの背中を押していたり、人生を変えるきっかけとなっていたりする。伊坂作品のそんなところが好きです。そして残酷なことや、悲劇も起きているのに、なぜか最後は清々しく、希望をもって終わるところも伊坂作品の素敵なところだと思います。そしてこの作品もその例に漏れず。でした。

2020年4月27日

読書状況 読み終わった [2020年4月27日]

とてもわかりやすく面白かった。流れが頭に入ってくるし、民主制、共和制、専制などへの移行もなぜそうなったか流れがあるのでわかりやすかったです。それにしてもなぜ偉大な人物の血縁後継者はろくでもないのが多いのだろう…と思ってしまった!

2017年3月19日

読書状況 読み終わった [2017年3月19日]

とても面白かった。途中話が流れの中でかわるのでちょっとん?ってなったけど。でも日本史世界史に精通している作者ならではだなぁと思った。
これからは日本史世界史を区別せず学んでいく時代だと思うし、色々な視点から考えることができるのが歴史の面白いところだと思うのでよかった。
もうちょっと、日本史の知識があれば楽しめたかもしれない。
とりあえず、三国志のラスボスは劉邦の妻であると認識しました。彼女、恐ろしすぎる…。絶対、今でいうサイコパスだと思う。
森鴎外のクズっぷりも面白かった。偉人とクズは紙一重。なのかも。
そして実は教科書であまり見かけない人が歴史の基盤を作ってたりするのも興味深い。
そういう人ほどクローズアップされるべきだと思った。
なにより嫉妬はどんな優れた人も狂気に陥れられると学んだ1冊。

2017年3月25日

読書状況 読み終わった [2017年3月25日]

"まず善悪とも多少混った人間なる一種の代物で、砂もつき泥もつき汚ない中に金と云うものが有るか無いかぐらいに含まれているくらいのところだろうと思う。"(本文より引用)
なんかいいな、この文章。

2017年3月10日

読書状況 読み終わった [2017年3月10日]

夏目漱石もそうだったのかー。と勇気をもらえる気がします。お札になるほど偉大な作家がなんだか身近なおじさんに思えるような…。もちろん難解な部分が多いけれど、自分の理解できるところ、共感できるところがあると思うので、表題は難しそうですが、小難しか考えず、雑誌のエッセイを読むくらい、気楽に読んだらいいと思います。個性とか自分探しとかに思い悩まされるお年頃の方への漱石からの暖かいエールが込められている本だと勝手に思っています。

2020年4月27日

読書状況 読み終わった [2020年4月27日]

面白くて一気読み!でもやっぱり、どんでん返しがちょっと唐突すぎて冷めてしまう気も少ししました。まぁ見破れなかった負け惜しみですが。笑
なんとなく、ドグラ・マグラを思い出しました。
全然ストーリー違うのになんでだろ?雰囲気かな。初めての東野圭吾。次は何読もう!

2017年3月3日

読書状況 読み終わった [2017年3月3日]

好みが分かれるというのはよくわかる気がします。
私は主人公、好きになれなかったなぁ。結局開き直ってぶち壊して、どんなに嫌でも礼儀とか、言っていいこと悪いこと、あるんじゃないかなって…こんなこと言う私は主人公に拒絶されますね、はい。笑

それにやっぱり他人は自分の鏡、主人公と主人公が拒絶した人達ってどこか重なるところある気がします。まぁ人間自分が一番かわいい生き物ですよね。
キレイごとでまとめない感じは好きでした!…でも主人公は好きになれない…かな。まぁそれもよし!と思わせてくれる作品です。

でも全部捨てて遠くへ行きたい、新天地で心機一転出直したいっていう気持ちはわかる…。自分にそれが出来ないから妬ましいのもあるのかもしれない。

大好きな森見さん推薦だし…面白くもあった…けど、私も自分の感情大事にしよう!と読んで思ったので、私は主人公にモヤっとしてしまったので、★★にしました。くどいようですが面白くないわけでなくあくまで個人の意見でして。

すごく共感できる人、読んで救われる人、いると思います。他人の意見に惑わされず読んでみたらよいと思います。

最後の審査員のコメントを読んで、つくづく物語を書くのって難しいんだなぁと、思いました!

2017年3月10日

読書状況 読み終わった [2017年3月10日]

世の中どうにもならないこともあるんだよ。というのが刺さる。でも子どもにそんなこと言わせない世の中がいいと思う。まぁ、子どもだってある意味社会人で子どもの社会のなかで色々ありながら生きてるんだよなぁと思わされました。

2017年2月18日

読書状況 読み終わった [2017年2月18日]

自分にないものに憧れ惹かれる気持ちがとても伝わってくる作品でした。タイトルがちょっと奇をてらった感じがして読んでなかったけどやっぱり気になって読んでみた。結果、面白かったので満足。悲しいけれど最後はさわやかでした。

2017年2月16日

読書状況 読み終わった [2017年2月16日]

あぁ!わかる!ここまでじゃなかったけど、でもこの気持ちがわかってしまうってことは…
「人生一度きりなので会社辞めます」と1年ちょっとで正社員の職を辞めてしまった時のこと、思い出しました。
もう少し続けられたかな…とも思うけど、でも、健康第一!辞めても今の所は何とかなってますよ。

2017年2月7日

読書状況 読み終わった [2017年2月7日]

学連選抜ってなんで弱いんだろう。
昔から純粋な疑問だった。
だって仮にも選抜じゃんって。
だから毎年学連選抜は結構気になる存在で。でもそれで勝てないのが箱根駅伝なんだって。個人の力じゃなくてチーム力。それを強調させるためのチームが学連選抜なのかなって。
そんな学連選抜に関するお話し。
学連選抜だって勝負に参加してるんだからもっと意地をみせてって密かに応援している私にはとても面白く感動する話だった。
ただ、釈然としないところもあって。
10区については「勝ちに行く」といいながらその判断はどうなのかなと思ってしまった。
まぁその葛藤も描かれているからいいんだけど…。
この話の中でメインで取り上げられるのはランナー4人と監督、ライバル、マネージャー。でもチームには他にもメンバーがいるし、学連選抜に入っても走れなかった選手もいる。
ここでフォーカスされなかった選手のことを考えるとメインの登場人物達だけがチームみたいな感があってちょっと腑に落ちなかったな。
しかも寄せ集めといいながらさっき上げたメインの中3人は顔馴染みで主人公のキャプテンをよく知ってる人だから…。
「チーム」っていうテーマだからチーム全体を見たかったなぁ。まぁ小説で全てを詰め込むのは難しいのだと思うのだけど、そこは大事なところな気がする。
走れなかった選手の立場だったらふざけんなって思っちゃうかも!というのはあまりにも捻くれた考え方かな。
だから後半忘れ去られてるけど私は松岡君のことが忘れられないのです。
走っている時の様子や臨場感はすごくよかった。箱根駅伝は酷な一面もあるけど残酷さの中に崇高な美しさがある。
興味深いのは最後、取材協力者の名前に青学の原監督の名前が!出版当時はまだシードも結構ギリギリだった気がする…。ノーマークだった青学が今や箱根3連覇。なんだか感慨深くなります。

最近は箱根駅伝や部活とか日本独特の伝統的な文化に消極的な意見も多いみたいだけど私はそういう文化、嫌いじゃないんだけどな。
感動して涙腺崩壊するの我慢しながらも色々思い出したり考えたりさせられる1冊でした。

2017年2月3日

読書状況 読み終わった [2017年2月3日]

クスッとサラッと読めて面白かったです。星野さんの考え方とか視点がよくわかる本だと思います。屈折した部分が垣間見れて人間的な魅力を感じました。結構変態だなぁとも思いました。
さわやかなイメージを持っている人が読んだら印象がかわるかも…?
合宿の下りがとても読んでいて複雑な気持ちになりました。折れた心は戻らない…。わかる気がしました。あとは桂枝雀さんの下りも印象的でした。人は表面ではわからないものだなぁと。
そういえば、文中の文章解読クイズ、たぶん完全に解読できたのだけど、送ったら記念品、もらえるだろうか…?
別の書籍も読もうと思います。

2016年11月26日

読書状況 読み終わった [2016年11月26日]

あっと言う間に読み終わってしまった!読み進めるのがもったいないのと早く先を読みたいのと葛藤しながら2日で読み終わってしまった。
きつねのはなしと宵山万華鏡の間くらいな気がします。
でも京都だけでなく色々な観光地が出てきて、しかもその半分くらい行ったことある場所だったから、もうイメージがとても鮮明に浮かび、余計に夢か現か、夜行か曙光かわからなくなりました…!つまりとても、楽しめました!
どうして森見さんの本はこんなにもその場所に行きたくさせるんだろう!もう、読み終わった瞬間から京都や尾道や津軽や飛騨に行きたくてムズムズしてます。どうしてくれますか⁉︎
午後うたた寝から目覚めた時の不安や貯水池から長く伸びた影…など単なるホラーではなく誰もが感じたことのある得体の知れない恐怖、闇への畏怖など人の深層心理にある怖さを突くのがとても上手な作家さんだと改めて感じました。
結局、失踪したのは誰だったのか…夜行と曙光、どちらが夢でどちらが現だったのかしらん…

2016年11月30日

読書状況 読み終わった [2016年11月30日]

遠野物語よりも読みやすい。
文学的評価は遠野物語に劣るのかもしれないけれどこちらの方が親しみやすくて好き。
遠野物語では選別されてしまったきわどい話やエグい話も収録されているので読み応えもあり、より民話を物語として楽しめる気がします。

2016年12月7日

読書状況 読み終わった [2016年12月7日]

柳田國男というより佐々木喜善についての本でした。でも佐々木という人物についてよくわかる本で面白かったです。國男より好きかも。搾取された作家と言われるけど本当にもっと評価されてしかるべきだと思う。彼なくして遠野物語は生まれない。文体的には國男が優秀だったんだと思うけど物語を伝えたい思いは佐々木の方が強かったんじゃないかな。

2016年11月25日

読書状況 読み終わった [2016年11月25日]

終始胸が締め付けられる気持ちで読みました。
就活の時の息苦しさを思い出したし、今もこのまでいいのか悩むところは近いものがあります。

共感しつつも主人公の斜に構えた態度に感じた違和感が怒涛のラストで腑に落ちました。
でも共感して読み進めたからこそ、ラストの台詞が共犯めいた自分に深く深く突き刺さった気がします。より読者の心に響かせるあたりさすがだなぁと思いました。

就活の時、何故かやたらと高校の授業で習った山月記を思い出した理由がこれを読んでわかった気がします。
臆病な自尊心と尊大な羞恥心。誰もが虎になりうる弱さを持ってるの…かも。
この小説も面白いけれど中島敦も偉大だと改めて思いました。

登場人物それぞれの悪い所、自分にもたくさん当てはまるなぁ。
素直な心が大切とわかっていても難しい…!

私もスクールとか行っていた人を無自覚に馬鹿にしてたのかも。でもそれできっちり受かる人、何もしないで落ちて未だに未練タラタラな私。どちらが正しかったんだろう?今更気付いても遅いんだけれど、これからの就活生は背に腹はかえられぬ気持ちでファイトです!

私も今更すぎるけれど頑張ろう。

と思わせてくれる本でした!

2016年11月11日

読書状況 読み終わった [2016年11月11日]

辞書が愛おしくなる本。言葉が素敵な本でした。
長い年月かけて作り上げる過程を登場人物の心や行動の緩やかな変化をさりげなく描写しつつ時間の移ろいや進歩を通して表現されているところが素敵でした。
私が知らなかった綺麗な言葉もたくさん使われていて、本の内容にも感化され一つ一つ調べながら読みました。(ネットで調べてしまったけど)
また、自分の仕事との向き合い方を反省ししっかりやろうと思わせてくれる本でした。
自分のイメージが上書きされてしまうのはちょっと嫌だけどやっぱり気になるので映画もアニメも見てみよっと。

新明解国語辞典はある業界ではちょっと有名らしく、この辞書には明解さんが住んでいると言われています。とりあえず恋愛の項目を引いてみて欲しいです。

2016年10月21日

読書状況 読み終わった [2016年10月21日]

やっぱりおもしろい!
久しぶりに読んだけれどすごく引き込まれました。そしてキャラクターが生き生きしていてステキでした。小学生の頃に読んで印象に残っていた赤毛連盟とまだらの紐がやっぱりお気に入りです。
ホームズは案外自分の裁量で罪を見過ごしたりしていて、知力と推理力があって唯一謎を解ける人物にだけに与えられた特権で自分の正義を果たすところがニクいけどカッコいい!また正義のためでもあるけれどやはり推理が趣味でライフワークなところがすごくいいなぁ。

このシリーズは装丁も好き!
訳者のあとがきを読んでドイルのホームズ以外の作品にも興味を持ちました。今度読んでみよう!でもまずはホームズ読破を目指します!

2016年10月12日

読書状況 読み終わった [2016年10月12日]

映画を観た後で小説版を読みました!
ストーリーは映画そのもので読みながら映画が脳内再生されていました。でも、映画は感動もありつつ、でもそれ以上に音楽やスピード感が圧巻で感動に浸るというよりも爽快感が強かったですが小説版の方がより登場人物の心に近づける気がし、またじっくり自分のペースで読み進めるのでグッときました。だから読んでよかったなと思います。あとがき、解説もステキ。

どちらを先に読む、観るかはとても悩ましいところ…。中盤からガラリと内容が変わり先を予測させない展開なので読まずにワクワクハラハラしながら映画を見てよかったなと最初は思っていたのですが…。小説を読み終わると自分のイメージで物語を構築して、映画と見比べたかった気もします。
そこは…好き好きかなと。どちらかしか体験できないのがもどかしいですが…。
それだけ小説は小説としてしっかり成り立っているということなのかなと思います。

また映画が観たくなってきた…。
これじゃエンドレスループになってしまいそう!

読書状況 読み終わった

大変役に立ちました!

2016年10月20日

読書状況 読み終わった [2016年10月20日]

JALの、CAが前髪を作らない理由が奥深く印象的でした。

読書状況 読み終わった
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