再読了。
普段は一枚看板の主役に立てぬ、慶次郎の脇を固める名脇役たちが、一人一編の看板に・・、そんな短篇集です。
小説の登場人物だって、その作品の中だけの細切れ人生しかない、なんてことは断じてなく、二十年なり三十年なり生きてきた筈。
北原さんは作品の登場人物を、こうして立体感のようなものを持たせて、読者の目の前に出してくれるのです。
こんな優しい作家さんの作品を読まぬ訳にはいきませぬ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
北原 亞以子
- 感想投稿日 : 2012年9月30日
- 読了日 : 2012年9月30日
- 本棚登録日 : 2012年9月30日
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