向田邦子さんを取り巻く人々からの目線から、51年という短くも濃密な人生を回顧する。
こだわりがあって、贈り物が好きで、猫、仲間を、家族を愛した。
山口瞳や、森繁久彌、澤地久枝の追悼文に、生き急いだ彼女の生き様に対する敬意と羨望、突然の死への怒り、悲しみ、無念さが伝わってきた。
桐島洋子の「生前彼女が非常に嫌がっていた人が、自分は彼女ととても仲がよかったと追悼文を書いているのを見て意外だったが、それも向田邦子の器用な生き方をあらわしているような気がする。」みたいな文は故人も周囲をも貶め、余計だったと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2012年読
- 感想投稿日 : 2012年6月19日
- 読了日 : 2012年6月19日
- 本棚登録日 : 2012年6月14日
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