本編では美術史というワードが散見されるが、図像学の本質を表している。図像学も物語も記憶を紡ぐための手段として用いられていながら、芸術として成り立っている。文字で表すことのできない感情を綴るために文学を用いるとは、こういうことか。
終始滑らかな糸が、記憶を漂っている。生涯読み続けたい作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月31日
- 読了日 : 2022年6月3日
- 本棚登録日 : 2021年7月28日
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