門田氏があまりにも右過ぎるのと、台湾への肩入れが露骨なところをフィルタリングすれば、日中平和友好条約締結までのスリリングさはどんな小説をも凌駕するほどの緊迫感で、史実として不勉強故に知らなかったことも多く、大変面白く拝読させていただいた。国際政治で性善説など有り得ない話であり、人道に反する行為を除けば中国共産党のやり方が普通で、日本の政治家や公安の在り方が甘すぎるだけ。ODAに群がる守銭奴に引っ張られるかたちで暗躍した政治屋は徹底的に排斥すべきでまさに非国民と言える。一本筋のある政治家がいなくなりポピュリズム政治屋ばかりの日本の劣化はとどまるところ無し。非常に憂慮すべき事態であることを啓蒙する作品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2023年1月6日
- 読了日 : 2023年1月6日
- 本棚登録日 : 2022年12月30日
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