- いいかげんなイタリア生活 - イタリア在住15年の私が見つけた頑張りすぎない生き方 -
- ワダ・シノブ
- ワニブックス / 2022年7月25日発売
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イタリア人と結婚してトリノへ移住した日本人イラストレータが、イタリアでの生活を紹介した本。
イラストが多用された構成に加えて、軽い文体なので、さくっと読める。映画を通してしかイタリア一般人の生活について触れたことがなかったので、知らないことが多く、とても興味深く読めた。普通の日本人視点で見たイタリアの驚きが書かれていて、共感できる部分も多い。人生論的なところは参考になった。加えて、食べ物がおいしそう。イタリア行きたい。
2024年4月5日
- 6ヵ国転校生 ナージャの発見
- キリーロバ・ナージャ
- 集英社インターナショナル / 2022年7月5日発売
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小中で6か国の学校を経験したロシアの女の子の学校比較。座席の座り方や昼ご飯の食べ方などについて、各国の違いをさくっと書いてある。スピード重視のロシア、フォーム重視の日本、サバイバルスキルのアメリカという水泳のエピソードが面白かった。簡単な文章で軽く読めるが、グローバル社会で活躍するためには日本の教育も変えていかないと・・と思わせるような内容は示唆にとんだ深いものだった。
2024年3月25日
- 妄想美術館 (SB新書)
- 原田マハ
- SBクリエイティブ / 2022年1月5日発売
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ゴッホやルソーにまつわる小説をお書きの原田マハさんとあのテルマエ・ロマエで有名なヤマザキマリさんの絵画をめぐる対談集。絵にまつわる面白ネタが満載。軽く読めて、楽しかった。とりあげられている絵画がマニアックなものが多いのと、それでいて挿絵があるものが限られているのがすこし残念。
2024年3月25日
- Molly's Surprise: A Christmas Story (American Girl Collection)
- ValerieTripp
- Amer Girl Pub / 1986年8月1日発売
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The American girlsシリーズ1940年代の3冊目。戦争中に迎えるクリスマスのお話。戦争の影は濃くなってきたが、まだまだ、のどかな感じ。やはり、戦争に参加しているとは言っても、戦場にならなかった国では、イベントを楽しむ余裕がある。
2024年3月22日
- Molly Learns a Lesson A School Story
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The American girlsシリーズ1940年代の2冊目。戦争協力キャンペーンみたいな学校行事のお話。クラスの出し物が気に入らないので参加せず、独自路線に走ったがうまくいかない。最後はみんなに合流して、アイデアを思いつき、成果を上げる。勝手な行動をとったモリーを暖かく迎えるクラスメイトがすごい。アメリカ人ってこんな許容度が高いんだと驚いた。
2024年3月22日
- Meet Molly
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The American girlsシリーズ1940年代の1冊目。ハロウィーンの衣装と兄弟げんかの話。戦争のかげは見え隠れするが、今までのシリーズと比べて、のどかな雰囲気。よって安心して読めるが、歴史に翻弄される人々を期待している私には少々つまらなかった。
2024年3月22日
- きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」【読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作】
- 田内学
- 東洋経済新報社 / 2023年10月18日発売
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お金の基礎知識をストーリー仕立てで説明してくれる作品。こういうタイプの小説はウンチクと筋書きのバランスが良否を決めると思うが、私には、筋書き部分が今一歩だった。知識部分もほとんどが知っている内容だったが、根本的な視点みたいなものは目新しくて、そこは少し感動した。
2024年3月22日
- Changes for Kit: A Winter Story, 1934 (American Girl Collection)
- ValerieTripp
- Amer Girl Pub / 2001年8月1日発売
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The American girlsシリーズ1934年の6冊目。世界恐慌の時代に中西部オハイオ州シンシナティに住む女の子Kitのお話。
今回は、Kitがスープキッチンのことについて新聞社へ手紙を書いたら、記事になり、それによって、たくさんの寄付が集まった、めでたしめでたしというお話。本作のKitは良い子だったなので、安心して読めたが、その分、つまらなかったとも言える。この作品で、世界恐慌の時代のシリーズは終わり。世界恐慌の厳しい状態は何も変わっていなくて、ここで終わるんかいという感じ。
2024年2月16日
- 三体0【ゼロ】 球状閃電
- 劉慈欣
- 早川書房 / 2022年12月21日発売
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あの「三体」シリーズのスピンオフ作品。ボール状の雷をテーマにした軍隊物SF。三体に比べると、スケールは小さいが、私にはこちらの方が簡単で読みやすい分、好きかも。球電の研究に没頭する学者と、新兵器に執着をもつ女性軍人の兵器開発の過程が、恋模様をはさみながらテンポよく進んでいく。結末は少しばかり甘っちょろい感じもしたが、最後までやめれない面白さだった。相変わらずの物理理論にはいささか閉口したが、このレベルなら何とかついていけた。球電という自然現象自体も知らなかったので、勉強になった。
2024年2月15日
- 〈あの絵〉のまえで (幻冬舎文庫 は 25-6)
- 原田マハ
- 幻冬舎 / 2022年12月8日発売
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有名絵画をからめた人間模様の短編集。原田マハさんの歴史と絵画がテーマの小説は大好きなのだが、これは、人情物のエピソードとして絵画が入っているだけの印象で、私には今一歩だった。ヒューマンストーリーとしても、絵画案内としても、もうひとひねり欲しかった。
2024年2月1日
- Kit Saves the Day: A Summer Story, 1934 (American Girl Collection)
- ValerieTripp
- Amer Girl Pub / 2001年8月1日発売
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The American girlsシリーズ1934年の5冊目。世界恐慌の時代に中西部オハイオ州シンシナティに住む女の子Kitのお話。
今回は、今の生活に飽きてきたKitが、知り合いになったhoboの男の子に影響を受けて、とんでもない行動をとり、さぁ大変というお話。hoboという単語は初めて知ったが、19世紀後半から20世紀前半のアメリカで、仕事を求めて渡り歩いた貧しい労働者を指す言葉として生まれたらしい。今はファッション用語としても使われてるとか。本作は、アメリカの女の子らしいというのか、Kitのあまりにも無茶な行動にハラハラした。巻き込まれたStirringが可哀そうだった。
2024年1月25日
- 世界をめぐる動物園・水族館コンサルタントの想定外な日々
- 田井基文
- 産業編集センター / 2023年7月18日発売
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日本初の動物園・水族館コンサルタントの男性が、コンサルタントになったきっかけや仕事内容、動物園、水族館の歴史、将来の展望などを熱く語ったエッセイ。
表紙からもっと軟派な内容を想像していたが、予想以上に硬派で読みがいがある内容だった。動物の飼育・展示方法や、園の存在意義など、動物園、水族館好きの私にはとても面白かった。加えて、国内外の園がお勧めのポイントとともに紹介してあって、今すぐにでも行きたくなった。
2024年1月25日
- 若冲 (文春文庫 さ 70-1)
- 澤田瞳子
- 文藝春秋 / 2017年4月7日発売
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江戸時代の画家 若冲の半生記を描いたお話。白いへんてこな象を書いた人くらいの知識しか持っていなかったので、興味深く面白く読めた。あとがきに書いてあるように、フィクションだから、事実の隙間をどう埋めてストーリーを構成するかが、作者の力量なんだろうが、そういう点で、若冲の波乱万丈の人生と、絵の変遷が違和感なく合致していたと思う。読後に調べたwikiで、小説のエピソードのかなりの部分がフィクションと知ってかなり驚いた。枡目描きという手法が親族の子供と合作するためだとか、よく思いついたなぁと思う。若冲さんの絵の紹介本と言ってもいい感じの内容で、実物が見たくなった。
2024年1月23日
- Happy Birthday Kit: A Springtime Story, 1934 (American Girl Collection)
- ValerieTripp
- Amer Girl Pub / -
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The American girlsシリーズ1934年の4冊目。世界恐慌の時代に中西部オハイオ州シンシナティに住む女の子Kitのお話。
今回は田舎から出てきたおばさんがKitに家に滞在して、自己流のやり方を振りまき、ハチャメチャするというお話。おばさんの新しい考え方が最初は魅力的に感じられるけど、どんどん恥ずかしくなって、最後は切れてしまう、でも、すぐに反省してハッピーエンド。なんだか単純すぎるなと、子供向けの本なのに不満に思う私。恥ずかしいと思う気持ちに深く同調してしまったのは、私も田舎出身のケチな人間だからかな。まだまだ、暗い時代は続くけど、今回は恥ずかしいと言ってられるレベルの明るいトーンの内容だった。
2024年1月12日
- そのマンション、終の住処でいいですか? (新潮文庫)
- 原田ひ香
- 新潮社 / 2022年1月28日発売
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老朽化したマンションを巡る群像小説。「三千円の使い方」が面白かったので期待して読んだが、設定的に感情移入が難しい登場人物が多く、今一歩、楽しめずに終わったしまった感あり。最後の奇をてらった結末も私は好きではないかな。
2024年1月9日
男性の摩訶不思議な人生を描いたファンタジー。村上春樹さんは有名な作品を何冊か読んだことがあるが、今一歩、人気の理由が分からずにいる。この作品も同じくなぜここまで話題になるのかよく分からない。最後まで、分かるようで分からない展開で、この長い長い話をようよう読み終わり、結局、煙に巻かれた感じがする。女の子はなぜ壁の向こうにいったのか、こちら側の人生は影がうまくやっているのかなど、謎の数々にもやもやする。人生のなんたるかを暗喩した内容なんだろうが、単純な私には理解が難しかった。村上さんのあとがきが一番、分かりやすく、ここで、やっと構成が分かった気がした。関連した作品を読めば、もっと理解が進むんだろうか・・。いつもの村上さんの比喩表現は楽しめたんだが。
2024年1月9日
もと朝日新聞の記者が、新聞社に入社してから各種の事件を経て、社を辞めるまでの仕事人生を書いたノンフィクション。
新聞記者の仕事や、新聞社の体制、記事ができるまでなど、新聞社の実情が詳しく書かれている。政治と報道の関係や社内事情、人間関係のドロドロしたところなど暴露的な内容が多くて、面白いのだけれども、どこまで本当なのかと思ってしまう部分もある。当事者から見た視点ということなんだろうが。昭和な雰囲気がかなりするけど、今もマスコミってこんな感じなのかな。
2023年12月14日
芥川賞、直木賞、文藝春秋を創設した菊池寛さんの一生を、戦前から戦後までの時代背景も含めて、軽いタッチで描いた小説。史実にもとづくフィクションらしい。
私は菊池さんの小説を読んだことはなく、関連知識も全くなかったので、終始とても興味深く読めた。
ところどころに出てくる、菊池さんとかかわりのある有名な作家陣たちのエピソードが面白い。昔の「ザ・日本男子」的な菊池さんの奔放の感じが愛らしくて、人が集まってくるんだろうなと思った。
内容は重いところもあったが、読みやすく、全体的に爽快な感じにする作品。作者は門井慶喜さんという方なのだが、他の作品も読んでみたくなった。当然、菊池寛さんの作品も読まねばいけないが。
2023年12月14日
- Kit's Surprise: 1934 A Christmas Story (American Girl Collection)
- ValerieTripp
- Amer Girl Pub / 2000年9月1日発売
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The American girlsシリーズ1934年の3冊目。世界恐慌の時代に中西部オハイオ州シンシナティに住む女の子Kitのお話。
今回も暗い内容だった。家庭の貧困が友達関係にも影響してしまうという、どうしようもなさ。相手に悪気はなくても、施されるのはプライドが許さない。どちらが悪いわけでもない状況にこの時代の悲哀を感じた。
2023年12月5日
- アガサ・レーズンと毒入りジャム (コージーブックス)
- M・C・ビートン
- 原書房 / 2023年5月10日発売
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アガサレーズンシリーズ19作目。頼まれて企画プロデュースした近隣の村の祭りで、殺人事件が起きて、さぁ大変というお話。だんだんマンネリ化した感じが否めないこのシリーズ。カッコいい男性がらみでピンチになりそうになるものの、まわりの助けをかりて事件を解決、最後はハッピーエンド。このパターンには飽きてきた。明るい話なので、旅行中の時間潰しによむにはピッタリではあるが、もうちょい盛り上がりが欲しい。今回もトニが中心の展開で、他の登場人物の活躍が少ない。アガサの魅力もあまり感じられず、ビルがちょっとしか出てこないのが残念。
2023年11月28日
- 貧乏お嬢さまの困った招待状 (コージーブックス ボ 1-15)
- リース・ボウエン
- 原書房 / 2023年1月7日発売
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貧乏お嬢さまシリーズの15冊目。
今回は、結婚後の初めてのクリスマスを、ダーシーの伯母さんの家で過ごすことになり、殺人事件に巻き込まれるお話。ここまでシリーズを重ねてくると、アガサレーズンと同じく、毎回、似たような展開で、結末もなんとなく予想できてしまう。ただ、こっちはアガサと違って、美味しそうな料理や、貴族の生活、ファッションなど興味深い描写と、現実のヨーロッパの歴史を重ね合わせた内容で、アガサほどマンネリは感じられず、最後まで面白く読めた。次回はついにジョージーが出産。幸せ一杯なのも結構だけど、このままラブラブでいられない現実を描いてほしいなぁとも思う。期待大。
2023年11月28日
- 60歳からの文章入門 書くことで人生は変えられる (幻冬舎新書 686)
- 近藤勝重
- 幻冬舎 / 2023年3月29日発売
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毎日新聞のベテラン編集委員さんが書いた文章表現にまつわるエッセイ。
文章の書き方の本だけに、サクサク読めて、分かりやすい。私はあまり読まない、村上春樹さんと藤沢周平さんの文章の解説があって、ちまたで人気の理由がなんとなく分かった気がした。今度、読んでみたい。また、ところどころにある文章の穴埋めなどのクイズが面白い。こうやって、穴埋めをしながら、村上さんの比喩表現を味わうと、見方も変わる。私はまだ60歳には到達していないが、年齢に関係なく、小説やエッセイを書いてみたくなる内容だった。
2023年11月22日
- 選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論
- ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ
- 講談社 / 2019年2月6日発売
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「世界の果てまでイッテQ!」に出ているデビィ夫人の人生と、恋愛論を書いた自伝的エッセイ。
テレビで見て奥が深そうな人だなとは思っていたが、こんなに波乱万丈な人生を送ってきた人とは、驚いた。あの自信の根拠はここからきているのかと納得した。が、女性1人で子供を育てながら、お金をたんまり稼いで、社交界を満喫するところは、いささか現実離れしているような気もした。エッセイの後半部は若い女性に向けた彼女の恋愛論。これは、共感できるところあり、反論したくなるところありの内容。恋愛とは何かなんだよな。
2023年11月21日
- Kit Learns a Lesson: 1934 A School Story (American Girl Collection)
- ValerieTripp
- Amer Girl Pub / 2000年9月1日発売
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The American girlsシリーズ1934年の2冊目。世界恐慌の時代に中西部オハイオ州シンシナティに住む女の子Kitのお話。前作よりも社会情勢が悪くなって、生活のレベルが下がっていくKit。The American girlsシリーズは現在と比べると制約がある時代に生まれてきた女の子が頑張って生きていくお話だけど、Kitについては、もともと貧しい境遇に生まれたわけではなく、社会の変化に巻き込まれて落ちていくので、ギャップに悩む姿がこれまでのシリーズよりも読んでいて痛々しい。特に、炊き出しのシーンは心に刺さる。これはつらい経験だろう。なまじ、現代と近い社会なので、自分にも起こりそうで怖い。
2023年11月21日