コンビニ人間

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本棚登録 : 11501
レビュー : 1738
著者 :
miuさん 私の書棚   読み終わった 

読後、振り返るのが怖くてなかなか感想を書けなかった。
なんだか身につまされるというか…
私自身も、恵子のようだったり白羽のようだったりするのだ。
世間基準では成人未満といえる。
自分のわかるものしかわからず、思想だけは一丁前風で、ちょっと差別の意識があることも自覚してる。自分のことは棚に上げつつ。
自分の精神が未成熟もしくは異質なことが、世間の枠から外れているかもしれないことが、周囲にバレてしまったら、きっと排除されてしまう…と思っているのは自分だけで、周囲はちゃあんと見てる、知ってる、私の未熟さ異質さを。
そういうことをズバリと表現されてしまっている作品だ。

恵子の自己肯定に至る物語と思えば少しは気楽に思えるけど、特に状況の解決にもなっていないし、恐らく周囲の人々の見方も変わらない。
いや、もしかしたら恵子が自己肯定したことで、周囲との関係も変わるのかもしれない。そう思わないと救われないし、やりきれない。

マジョリティはマイノリティを矯正する。治すともいう。
マジョリティになれなければ、排除される。
世間は「我こそはマジョリティ」と覇権争いを繰り返している。
マイノリティはもちろん、マジョリティに属している人も、いつ排除されるのかと怯えている人はいるに違いない。
救われるには、自己肯定しか道はないということなのだろうか。

レビュー投稿日
2019年6月3日
読了日
2019年6月2日
本棚登録日
2019年6月2日
5
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