酒国: 特捜検事丁鈎児の冒険

著者 :
  • 岩波書店 (1996年10月25日発売)
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本棚登録 : 76
感想 : 8
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ノーベル文学賞作家:莫言の作品
莫言作品の砂っぽさというより、油ものや度の高い酒で胸ヤケしたときの喉の灼けるような感覚になる。

構成が特殊で、読んでいて訳が分からなくなり、最後に「一つにつながった!」なんて感動もない、そんな作品。ここの抵抗で、脱落者続出しそう。

莫言作品の中でも、手をつけなくて良い部類と言われたりするのも分かる。

でもねー、これはやっぱ翻訳本だから劣化しているのも原因にあるんだとは思う。これを原語で読めたなら見方は違うのかも…


内容だけど、中国って本当にこんな国なの?って思うほど汚らしい。
でも、火のない所に煙は立たないのだから、中国人にはこういうことをしてもおかしくない素質があるんだろうなぁ…

あと、やたらと日本人の飲尿健康法がでてくるんだけど、これはおもしろかったww ピータン食ってるやつらに(ry
それにしてもなんで排せつ物で体調がよくなったり、酒の味がよくなる(これはフィクションだが)んだろうね?? 浸透圧がよくなるのか??

莫言は作品に酒のことを必ず入れるけど、いっそ汚物をテーマにしたものも出していいんじゃないかな? そのほうが逆にすがすがしいわww


こんな感じで、読後は作者についてテキトーなことを言いたくなる、そんな小説でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年3月19日
読了日 : 2013年3月19日
本棚登録日 : 2013年3月19日

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