痛々しかったけれど、たしかに大学生に読んでもらうことには非常に意味があるだろう。推薦本にキープできる。安いやつをプレゼント用に一冊買っておこうかな。
SNSで見かけた良さそうな啓発本。うん、仏教で解決だね。変なこだわりが自分をおかしくするんだね。
この人は変に達観した感じを入社当時から持っていた。それが失敗だったみたいだ。若者の変な達観というのは、ただの背伸びをした上から目線でしかないんだよな。それもやはり、自分は優れているという自負に執着しているから。仏教を勉強して執着から解放されればよかったんだ。
と、批判的に書いたけれど、どれも読んでいて心が痛くなった。自分だってやってしまっていそうなことばかり。非常に身につまされるいい啓発本だった。
なぜいい啓発本になるのか。失敗をきちんとフィードバックしているからである。ここは筆者が小説家を目指していたからなのかも。文章力。論理力。
目次
①入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
②会社のカラーに染まりたくないなんて思わなければよかった
③あんな風になりたいと思う上司をもっと早く見つければよかった
④社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった
⑤思い上がらなければよかった
⑥できない上司や嫌いな上司に優しくすればよかった
⑦もっと勉強すればよかった
⑧ゴルフを始めワインをたしなめばよかった
⑨信念なんてごみ箱に捨てればよかった
⑩クリエイティヴであるよりも堅実であればよかった
⑪周りからの評価を得るために長時間働かなければよかった
⑫同期が先に昇進したことを笑ってやり過ごせばよかった
もっと勉強すればよかったというのは、いつでもだよね。1.01*365=37.8に対して0.99*365=0.026という有名な努力の継続の必要性の数式。
- 感想投稿日 : 2017年10月20日
- 読了日 : 2017年10月20日
- 本棚登録日 : 2017年10月20日
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