僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

著者 :
  • バジリコ (2015年2月20日発売)
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感想 : 47
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痛々しかったけれど、たしかに大学生に読んでもらうことには非常に意味があるだろう。推薦本にキープできる。安いやつをプレゼント用に一冊買っておこうかな。


 SNSで見かけた良さそうな啓発本。うん、仏教で解決だね。変なこだわりが自分をおかしくするんだね。

 この人は変に達観した感じを入社当時から持っていた。それが失敗だったみたいだ。若者の変な達観というのは、ただの背伸びをした上から目線でしかないんだよな。それもやはり、自分は優れているという自負に執着しているから。仏教を勉強して執着から解放されればよかったんだ。

 と、批判的に書いたけれど、どれも読んでいて心が痛くなった。自分だってやってしまっていそうなことばかり。非常に身につまされるいい啓発本だった。

 なぜいい啓発本になるのか。失敗をきちんとフィードバックしているからである。ここは筆者が小説家を目指していたからなのかも。文章力。論理力。


目次
①入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
②会社のカラーに染まりたくないなんて思わなければよかった
③あんな風になりたいと思う上司をもっと早く見つければよかった
④社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった
⑤思い上がらなければよかった
⑥できない上司や嫌いな上司に優しくすればよかった
⑦もっと勉強すればよかった
⑧ゴルフを始めワインをたしなめばよかった
⑨信念なんてごみ箱に捨てればよかった
⑩クリエイティヴであるよりも堅実であればよかった
⑪周りからの評価を得るために長時間働かなければよかった
⑫同期が先に昇進したことを笑ってやり過ごせばよかった


 もっと勉強すればよかったというのは、いつでもだよね。1.01*365=37.8に対して0.99*365=0.026という有名な努力の継続の必要性の数式。





 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2017年10月20日
読了日 : 2017年10月20日
本棚登録日 : 2017年10月20日

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