自助論―人生を最高に生きぬく知恵 (知的生きかた文庫)

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レビュー : 16
制作 : 竹内 均 
wasurenabitoさん  未設定  読み終わった 

◇感想
自分は名声が欲しいのか
自分が善だと思うこと
実りある生活を送りたい
欲張りになってはいけない


◇抜粋

・目次
1.自助の精神
2.忍耐
3.好機、再び来らず
4.仕事
5.意志と活力
6.時間の知恵
7.金の知恵
8.自己修養
9.すばらしい出会い
10.人間の器量

ミケランジェロ「あなたはお忘れになっているんですよ。胸像を10日で作り上げられるようになるまでに、私が30年間修行を積んできたということを」

☆本を読んだら、抜粋と感想

どんな分野であれ、成功に必要なのは秀でた才能ではなく決意だ。あくまで精一杯努力しようとする意志の力だ。この意味で、活力とら人間の性格の中心をなす力であり、つまるところ人間それ自身であるともいえよう。

どんな仕事でも、それを避けて通れないものと考えればやがて手際よく気楽にこなせるようになる。

「なすべきと悟ったことは、全力を尽くしてこれを行え」
ナポレオン「最高に真実なる知恵は、毅然とした決断なり」

バクストン(下院議員、大英帝国の奴隷制度廃止を徹底させた人物)「長生きするにつれ、ますます確信を持っていることがある。強者と弱者の違い、偉人と取るに足りない人間との違いは、その人間が旺盛な活力と不屈の決意を持っているかどうかにかかっている。ひとたび目標が定まったら、あとは勝利か死のいずれかしかないーそう断じ切る決意が大切なのだ。旺盛な活力と不屈の決意さえあれば、この世に不可能なことは一つもない。逆にそれを備えていなければ、どんなに才能や境遇やチャンスに恵まれていてようと、二本足で歩く動物の域を出ず、真の人間にはなれないだろう」

ロシアのことわざ「不幸者と愚者は隣り合わせに住んでいる」

どんなビジネスにも、それを効率よく運営するのに欠かせない原則が六つある。
それは、注意力、勤勉、正確さ、手際の良さ、時間厳守、そして、迅速さである。
ー 第1級のビジネスマンを目指しすにはさらに
すばやい直観力と断固たる意志、如才なさが必要である。

「今日なすべきことを明日に延ばすな」
今日の課題をグズグズと一日延ばしにしていくのは、怠け者や敗北者の習慣だ。しかも彼らは、自分の仕事をすぐ他人任せにしようとする。

失われた富は勤勉によって元通りにできるかもしれない。失われた知識は勉学によって補充でき、失われた健康は節制や薬で取り戻せるかもしれない。だが、失われた時間だけは永遠に戻ってはこないのだ。

心の平安がなければ富など一文の値打ちすらもたない。正直という人格を捨てた彼らには、心の平安が訪れることは決してないのだ。

ラチマー主教は、ある刃物師から1ペニーの価値もないナイフを2ペンスで売りつけられた時、「あの悪党は私を欺いたのではなく、自分自身の良心を欺いたのだ」と語ったという。

7.金の知恵
もちろん、金を人間生活の第一の目的だなどと考えるべきではない。だが、同時に、物質的安定や社会繁栄の大部分が金で支えられている事実を見ると、金など取るに足りないものだなどとはいえないし、聖人ぶって金を軽蔑するのも正しくない。

若者が人生を歩む時、その道の両側には幾多の誘惑が長い列をつくって待ち受けている。彼はその中を押しわけて進むが、誘惑に負けたら最後、堕落は必至である。若者の肉体は天賦の力で満ちているけれども、ひとたび誘惑にふれると、その力は失われる。

サミュエル・ジョンソン「私は禁酒ならできるが、控え目に飲むなんて不可能だ」

ソロモンの箴言「黄金よりも知恵を求めよ。知恵はルビーにまさる。この世に望み得るすべてでさえ、知恵には比ぶべくもない」

富だけを目当てに金を貯めこむのは、心の狭いシミったれた連中のやることだ。賢明な人間は、こんな悪習に深入りしないよう十分注意すべきだろう。さもないと、節約という若き日の美徳は、年をとるにつれて貪欲という悪徳に変わってしまう。

10.人間の器量
リンチ「立派な習慣を身につけるよう気を配るのが、一番賢明な習慣」

外面に表れる振る舞いを見てその人間を判断し好き嫌いを決める、というのが世間一般の常識なのだ。

人によって考え方が違うという事実を、われわれはまず認めなくてはいけない。実際に意見が衝突したら、我慢に我慢を重ねて粘り強く話し合うべきだ。信念や意見は穏やかに主張し合えばいいのであって、何も口角泡をとばしての激論や殴り合いに及ぶ必要はない。暴力沙汰にはならなくても、無礼な言葉が相手の胸につきささり、癒しがたい傷を残す場合もある。このような事態はくれぐれも回避したほうが身のためだ。

ある時、スコットランドの詩人ロバート・バーンズは、エジンバラ出身の若者と散歩に出た。そこへ一人の正直な農民が通りかかったので、詩人は道の中央で丁重にあいさつを交わした。すると、連れの血気盛んな若者は、それを見とがめて詩人に食ってかかった。自分たちより身分の低い人間に腰をかがめるとは何ごとか、というのである。それを聞いたバーンズは、大声でこう叱りつけたという。
「君は何という大バカ者なんだ!私は外套や丸い帽子に話しかけたのではない。むろん木の靴と口をきいたのでもない。私は、その中にいる一人の人間に話しかけたのだ。それだけではない。いいかね、あの男は、君や私やひょっとすると他の誰より値打ちのある人間かもしれないじゃないか」

真の人格者は、他人の行動をコテンパンに批判して事態をさらに悪化させるより、自分が多少傷ついても辛抱する方を選ぶ。また、自分より恵まれない境地にいる人の弱さや失敗や過ちには寛大な心で接しようとする。富や力や才能に驕らず、成功しても有頂天にならず、失敗にもそれほど落胆しない。他人に自説を無理に押し付けたりせず、求められた時にだけ自分の考えを堂々と披瀝する。人の役に立とうという場合でも、恩着せがましいそぶりはみじんも見せない。
これが真の人格者である。日常生活のどんなこまごました場面でも、自分をさておいてまで他人のために尽くそうとする。ーそこにこそ、真の人格者のあるべき姿が如実に示されているのである。

レビュー投稿日
2015年2月12日
読了日
2015年2月12日
本棚登録日
2015年2月9日
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