劇場版を観たあと無性に誰かに「あのラストどう思う?」って尋ねたくなりました。
そんな誰かがいなかったので、帰ってからネットのレビューを見たわけですが…。
賛否はともかく、「原作と違う。」というのは共通認識のようでやや驚きました(因みに、少数ながらハッピーエンドだと書いている人がいたことにはもっと驚きました。ハーモニープログラムの起動をユートピアの実現だと考えるんでしょうか?)。
セリフ、心情を抜きにして、何が起こったのかだけを見れば、劇場版は原作をほぼ忠実になぞっています。問題は、主人公が引き金を引いた動機の解釈。そこの部分で原作は「復讐」に、劇場版は「愛」に焦点を当てている。しかし、それは焦点のあてかたの問題で、いずれも両者は併存できるのではないかと思います。
むしろ、原作から劇場版で「カット」されたシーンとのつながりで言えば、劇場版の焦点の当て方の方がすんなり入ってくるのではないかとすら思えます。劇場版では当該シーンをカットはしているけど、物語の中から排除はしていないんじゃないか。原作の読み方として、劇場版は十分ありだと思います。
その他の細部も含め誰かに「どう思う?」って聞きたくなる作品です。原作も、劇場版も。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(SF)
- 感想投稿日 : 2015年11月28日
- 読了日 : 2015年1月31日
- 本棚登録日 : 2015年1月31日
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