インタビュー形式と言うか、各章ごとに「質問」が提示され、それに著者が答えていく形で形成されています。非常に平易な言葉で、分かりやすい。
現代と同じ観測記録が無い時代の気候変動について我々は何を知りうるのか、それは「科学」たりうるのか、という問題設定はスリリング(用法不適切?)。
数百年前でも、ワイン用ブドウの収穫期に関する記録が、何月何日単位で正確に記録されているあたりはさすが、ヨーロッパですね。
日本だったら、米の作付けでやるんでしょうか。
凄く横道な話だが、ヨーロッパでも、ワインに加糖するとかいう話がある(った?)っているのは、初めて聞きました。なんとなく、ワインだけは、そういうことはしないイメージが。もっとも、それが元で暴動が起きるあたりは、プライドが違いますなあと。
もうちょっと深く、と思うところがあるのは「入門版」だから仕方ない。
ちゃんと理解しようと思ったら、全三冊の本版を買うしかないか。
読売書評(21.12.6)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史、ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2009年12月6日
- 読了日 : 2010年2月27日
- 本棚登録日 : 2010年2月27日
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