ひとり夜風 紋ちらしのお玉 (角川文庫 か 57-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年12月25日発売)
3.36
  • (2)
  • (4)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 55
感想 : 5
5

 ジャンルを歴史物としたが、単に江戸時代を背景にしているだけで、市井の人物達のしみじみとした物語である。犬飼 六岐の「囲碁小町 嫁入り七番勝負」もとても楽しく読んだし、どうも、この時代にだんだんと惹きつけられてしまったようだ。

 どちらも幕末の騒然とした時代だが、登場人物はみなしっかりと地に足をつけて、そしてしたたかに暮らしている。

 最初は、お玉という柳橋の芸者を中心とした男女の性愛を描いた小説か、と思いながらも読んでいくと、芸者遊びをする殿様や豪商などの登場人物が、だんだんと時代のうずに巻き込まれていく。

 その登場人物がまた活き活きとして描かれているのがすばらしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史物
感想投稿日 : 2011年4月27日
読了日 : 2011年4月24日
本棚登録日 : 2011年4月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする