STORY BOX vol.12(Jul.2010)

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  • 小学館 (2010年7月6日発売)
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 「ザ・キャビネット」(室積光)が遂に完結。史上最低内閣を現実に目の当たりにしながら、小説世界での史上最強の内閣はなんと素晴らしかったことか。もう続きがないのが寂しい限り。「偏差値70の野球部」(松尾清貴)と「異境」(堂場瞬一)は佳境に入ってきた。目が離せず。今月号から「限界集落株式会社」(黒野伸一)が新連載。日本を救う逆転ホームラン小説とはどのようなものか、今後の展開が楽しみ。先月号で「返信」(野島伸司)のつづきが気になっていたが、今月は休み。気を持たせる。
 
「再会」(久保寺健彦)
 後編。
 男性恐怖症の原因が判明。



「北上次郎の本の話」(第十二回「破約」について)
 若い頃、お互いに結婚を考えた仲だったが行き違いから縁がなかった女性と歳をとった今でもたまに逢う気持ち、よく判ります。
 ところで、今日、ウィキペディアで北上次郎氏のプロフィールを調べていて、北上氏と目黒孝二氏が同一人物であったことを初めて知る。驚きであったが、どうりで本の紹介が上手いはずだと妙に納得。



「ザ・キャビネット」(室積光)
 最終回。
 「思いやる八重の汐々 いずれの日にか国に帰らん」
 太郎に最敬礼!



「限界集落株式会社」(黒野伸一)
 第一回。
 出だしを読んでこれは面白いと予感した。間違いない。



「夜行」(森見登美彦)
 第五夜 京都 (前編)
 森見氏の描く不気味京都。



「偏差値70の野球部」(松尾清貴)
 第八回。
 ヘーゲルの反照規定って何ですか?
 
「異境」(堂場瞬一)
 第七回。
 甲斐が何者かに襲われた。



「候補(リスト)」(五條瑛)
 第八回。
 バードの毒牙。ジゼルの暴力。



「狗賓童子の島」(飯嶋和一)
 第一二回。
 前前前前前前々回より連載を細切れに読むのは無理と判断し飛ばす。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年2月11日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年2月11日

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